コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、作者・なるあすくさんの『不破さんと地味野くん』をピックアップ。
告白ドッキリからお付き合いが始まった2人のピュアで初々しい恋愛模様を描いた本作を、作者のなるあすくさんが4月6日にTwitterに投稿したところ、1.1万件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では、なるあすくさんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
いきなりクラスの不破さんから告白された地味野くん。喜んだのも束の間、「そう言うと地味野くんが喜ぶよって」と告白ドッキリであったことを告げられる。しかし、その後のストーリーは全く予想しないものだった。不破さんが続けて発した「じゃあ本当に付き合ったちゃう…?」の言葉によってなんと不破さんとの交際が始まったのだ。
2人が初めて一緒に帰ることになった日、不破さんから告白されて嬉しかった理由を聞かれた地味野くんは、不破さんのすてきだと思うところを並べて答えた。嫌だったのかと心配するも不破さんは嬉しそうに笑っていたのだった。
その後、連絡先の交換や早朝の教室で2人きりで話すうちにで徐々に仲を深める2人だったが、ある日、不破さんに「お付き合いしたからには…名前で呼び合わない?」と持ち掛けられ…。
交際の始まり方からは想像もできない初々しい2人の関係性が心温まると話題の本作。Twitter上では「致死量の尊さ」「こっちが照れる」「久々にほっこりした」「ずっとニヤニヤしながら読んだ」「こういうのが見たかった!」「もう結婚しちゃえ!」「純愛は世界を救う」「こんな青春したかった!」など、読者からのコメントが多く寄せられ反響を呼んでいる。
――『不破さんと地味野くん』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
制作のきっかけは知り合いに恋人ができた話を聞いて、その話がとても初々しかったことから今回のような2人を思いついたことが始まりでした。
――本作では、ふとしたことがきっかけでお付き合いが始まった2人のたどたどしい恋愛模様が印象的です。なるあすくさんが本作に込めた思いや描くうえでこだわったポイントがあればお聞かせください。
「こんな2人がいたらいいなぁ」とか「こんな青春時代だったらすてきだなぁ」というような思いでいつも描かせていただいております。
――本作の中でなるあすくさんが特に思い入れのあるシーンやセリフがあれば、理由と共にお聞かせください。
不破さんがおススメの「たい焼き」を地味野くんに食べさせてあげたかったけど、一個しか買えなかったので不破さんが二つに割って地味野くんにあげるのですが、地味野くんは御礼に「じゃあ今度は僕が何かご馳走するね」と提案し、不破さんは嬉しくて『じゃあ…その時も半分こできるのがいいなぁ…』と言って締めくくる…という回があるのですが、そのシーンを描いたときに個人的にもなんだか温かい気持ちになって、つい自分も「たい焼き」が食べたくなり、そのあと本当に買いに行って妻と半分こにして食べたのが思い出深いです。(こんなにもキャラに思い入れしている自分がいたのかと(笑))
――なるあすくさんは本作以外にも、『となりの遠距離恋愛』などほっと心が温まるストーリーを多く描かれていますが、物語を創作するにあたってどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
世の中のイヤなことや大変なことが「こんなふうだったら楽しかったりホッとしたりするかも」と、逆の発想で考えるのが着想のヒントかもしれません。
大変な思いや経験をされている方々が、少しでもホッとするような気持ちになっていただけたら嬉しいと思いながら日々描かせていただいております。
――なるあすくさんの今後の展望や目標をお聞かせください。
昨年5月にフリーになってからTwitterのフォロワーさんが5万人以上増えて大変嬉しく、現在は7万人もの方々にフォローいただけて大変光栄な思いでいっぱいです。
なので、さらにより多く方々に楽しんでいただけたら嬉しいとも思っておりますので、今は10万人フォロワーさんを目指しつつ、より楽しい作品がお届け出来るよう頑張りたいと思います。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつもたくさんの応援と温かいコメントなど本当にありがとうございます。特に今年は2月に母と兄を立て続けに亡くし、人生でこれほどまで泣いたことはないというぐらい泣きました。そんな中でも立ち上がれたのは読者の皆様と、そしてファンの皆様の温かい応援のおかげです。
これからも少しでも楽しんで頂けるような作品が描けるよう頑張れたらと思いますので、今後とも何卒宜しくお願い致します。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)