「スター・ウォーズ」シリーズ初のドラマとして、2019年に誕生した「マンダロリアン」で多くのファンをメロメロにしているのが、“ベビーヨーダ”ことグローグーだ。大きな瞳とよちよち歩く姿がとても愛らしく、シーズン1第1話のラストに登場して以来、すぐに冷静沈着な賞金稼ぎである主人公のマンドーことディン・ジャリンを魅了。もともとは帝国の残党に依頼された“賞金首”だったにもかかわらず、殺されるかもしれない状況を見過ごせずに助け出したことから、マンドーは他の賞金稼ぎや帝国の残党から追われる身となってしまった。(以下、ネタバレを含みます)
あまりのかわいさに、修理工のペリ・モットーじゃなくても、抱き上げて大きな瞳をのぞき込みたくなるグローグー。伝説的なジェダイ・マスターのヨーダと同じ種族だが、種族名はおろか、母星も特定されていない謎の種族で、老化が他の種族と比べて極めて遅いため、見た目は赤ちゃんだが、すでに50歳を超えているらしい。しかし、まだ言葉を話すことはできず、ことあるごとにかわいい奇声を上げていた。例えば、シーズン2第3話でスープの中から飛び出した小さなタコに顔を覆われた際には、タコを退治してくれたマンドーをびっくりした表情で見上げるなど、動きも表情も激カワ。目は口ほどにものを言うというが、グローグーの大きな瞳は実に雄弁だ。
育ち盛りの子どもらしく、食欲旺盛なところもグローグーの魅力の一つだ。シーズン1の第2話では大きなカエルを丸呑みにし、シーズン2の第2話ではフロッグ・レディが夫の元に運ぶ大切な“彼女の卵”をいくつか盗み食いしてしまう。加えて好奇心も旺盛で、マンドーからやるなと言われたことほどやってしまう側面も見せる。シーズン2第4話の冒頭では、レイザー・クレストの調子が悪くなり、グローグーしか入れない小さな穴の奥での配線作業を託されるのだが、「赤と青の配線を触れさせてはいけない」と言われた途端に接着させるという“お約束”を披露。どうやら、笑いも分かっているようだ。
シーズン2の第5話で元ジェダイのアソーカ・タノと出会うことで、グローグーという本当の名前とその過去が判明する。もともとコルサントのジェダイ聖堂で多くの師に仕えていたが、パルパティーンによるジェダイ抹殺命令「オーダー66」の際に星から逃げ、その後の記憶は闇に覆われているらしい。もともとトレーニングを受けていたはずだが、それも記憶から抜け落ちているようで、力もコントロールすることができず、マンドーを巨大生物から守るために使用した際には体力を全て消耗してしまった。
力を使えるのはレイザー・クレストの操縦席のレバーの先についているお気に入りの丸い玉を取ったり、大好きなマンドーのピンチを助ける時だけだったが、シーズン2の最終回でジェダイ・マスターのルーク・スカイウォーカーに預けられたことで戦闘力が格段にアップするのだった。
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