【漫画】アパレル業界の闇がヤバい…理不尽な“企業内ルール”と向き合う漫画に「潔くてとてもスッキリした!」の声

2023/04/22 18:30 配信

芸能一般 インタビュー

作者の実体験をもとに描いた『7時間15分で会社を辞めた話』画像提供/ZENZOさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、“アパレル業界の闇”が描かれた漫画『7時間15分で会社を辞めた話』をピックアップ。

作者は、イラストレーターとしても活動する漫画家のZENZOさん。2023月4月4日、Twitterで「新社会人のみんな!!『なんか嫌だ』っていうときのその直感、当たってることが多いから、自分の気持ちを信じて!!」といったコメント共に本作を投稿したところ、2.6万件以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んでいる。本記事では、ZENZOさんに作品のこだわりやお気に入りのセリフなどについてインタビューをおこなった。

突然伝えられた“企業内ルール”に動揺…

『7時間15分で会社を辞めた話』(2/4)画像提供/ZENZOさん


本作はZENZOさんの実体験をもとに、“とあるセレクトショップ”に勤務した時のエピソードが描かれている。勤務初日、実働7時間で無事に勤務を終えた主人公だったが、2日目に店長から「あなたは今すぐ三~四着ほど売り場から服を選んで買ってください」「それに着替えてからじゃないとお仕事できません!」と言われてしまう。

当然商品の購入費用は自腹。事前に話を聞かされていなかった主人公は「法律に違反するので同意しかねます…」と断りを申し出たところ、社長と電話をする展開に。そして社長からは、衝撃的な発言が飛び出すのだった――。

理不尽な“企業内ルール”に対して、妥協せずに真っ向から向き合った本作。Twitter上では、「潔くてとてもスッキリした!“企業内ルール”だからといってモヤモヤした気持ちを抑えながら働くのは良くないよね」「自分が感じた違和感や直感を大事にしたいと思った」「アパレル業界の闇が恐ろしい…」などのコメントが寄せられている。

「法律より優先する企業内ルールってなんだよ」作者・ZENZOさんが語る作中のお気に入りポイント

『7時間15分で会社を辞めた話』(3/4)画像提供/ZENZOさん


――「7時間15分で会社を辞めた話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

7時間15分で会社を辞めた経験が面白いと感じたことと、アパレル業界へ問題提起ができると考えたからです。私の場合は自腹購入を断ったことで退職という結果になりましたが、アパレルにおいて自腹購入は「よくある話」です。だからこそ、黙っていてはいけないと思いました。

――本作ではスカッとするような展開と、業界に関する裏事情が描かれていて、非常に読み応えのある内容でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

法律うんぬんの話は難しくなりがちなので、「要点だけさらっと描く」「どこが問題なのかわかるように描く」といったことに気をつけました。

――本作の中で、ZENZOさんが特に気に入っているシーンやセリフはありますか?

「法律より優先する企業内ルールってなんだよ」という心の中の叫びです。この一言には共感のコメントが多く寄せられました。

――ZENZOさんの作品は、登場するポップなキャラクターと、リアリティ溢れるストーリーにギャップがありとても印象的でした。作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?

抜け感を大事に、ゆるくかわいく頑張らない作画をしています。普段は少年漫画風の細かい線で作画したりするのですが、コミックエッセイでそれをやるとひたすら重いので、読んでいて辛くならないように意識しています。

――ZENZOさんの作品に登場するキャラクターは非常にキュートで愛着が沸くのですが、なぜ人ではなく動物のキャラクターにしようと思ったのでしょうか?またキャラはどういったところから着想を得たのでしょうか?

クマのキャラクターのほうが、人間を描くよりもかわいく読みやすいと考えたからです。クマにしたのは全く理由はありません(笑)。犬でもウサギでも良かったんですが、なんとなくです。

――今後の展望や目標をお教えください。

目標は連載を持つことです!お仕事のご依頼はいつでもお待ちしております!

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

たくさんの応援をいただき、本当にありがとうございます!コミックエッセイは今後もTwitterで「#くまのわたし」のハッシュタグをつけて投稿していきますので、お読みいただけると嬉しいです。ただ生活するだけで毎日いろいろありますが、私の漫画が息抜きになれば幸いです。