“世の中捨てたもんじゃない”使命感に燃える教師の姿に心温まる“GG賞”受賞作<アボット エレメンタリー>

2023/04/21 06:10 配信

ドラマ レビュー

失恋したジャニーンが立ち直れるかにも注目


教師たちに対する校長のムチャぶりも相変わらず。メリッサ(リサ・アン・ウォルター)は、すでにかなり忙しいのに校長から「2年生と3年生を一緒に教えてね」と言われてドン引き。それぞれの理想的な教育を届けるために奮闘するが、教師たちの苦労は絶えない。

ジャニーンは相変わらず明るく前向きな性格で、教師たちの交流会企画を成功させようとするが、やはり恋人と別れたことを隠し切れない。今年こそは仕事をうまく回していきたい、と願うジャニーンがどんどん空回りして、同僚たちの同情を買ってしまう。笑うのは申し訳ない状況なのだけど、“こうなったら笑い飛ばしていこうよ”という彼女の強さも感じるだけに、思いきり笑って見守っていくのが今作の視聴スタイル。

使命感に燃える教師たちの姿を見ていると“世の中捨てたもんじゃないな”と思えるだろう。完ぺきではない大人たちを描くからこそ、じんわりと温かく、心に残る作品だ。

「アボットエレメンタリー」は、ディズニープラスのスターにて独占配信中。

◆文=ザテレビジョンドラマ部