――劇中では第1話より“最大のピンチ”のような状況から始まりますが、ダウ90000さんで“最大のピンチ”というものはありましたか?
ありがたいことに結構順調に活動ができていると思うんですけど、全員で出演するドラマが決まったときは危機感を覚えましたね。「セリフを覚えてきてね」って声をかけたんですけど、みんな本当にセリフを覚えてきただけで演技プランなどの準備が全く出来ていなかったんですよね。ちゃんとセリフは覚えてきていたんですけど、本当に言ってるだけなんです。初めてのドラマでこの準備量は何もやってないのと一緒だから、意識を変えないとまずいという話をしました。
みんな自分に才能があって売れたと思っているんじゃないかということも言いました。僕たちは大人数のグループでコントをやっているという、その存在が稀有だから注目していただいた部分が大きいと思うので、そのありがたみをちゃんと踏まえて仕事しないと仕事なくなるよって。それからはみんな意識変えて頑張れているのですが、その時が今のところ“最大のピンチ”だったなと思います。
――劇中でも蓮見さんが締めるところを締める、というような感じでしたよね。
俺が怒ったら終わりだってずっと思ってるんですよね。いざ怒り出しちゃったらもう今の空気感じゃなくなるから。多分舞台上の演技とかも変わってきちゃうと思うんです、関係性が変わるから。そうなってしまうのはダメだけど、どうしても言わなきゃいけないことがある時だけちゃんと言うようにしています。すごく嫌な言い方で言ってると思います(笑)。まだブチギレたほうがましだと思うくらい。そういうのは自分で気付いたほうが人としての厚みが出るから良いと思うんですけど、どうしてもって時には年に1回くらい厳しく言うようにしています。
――グループとしての今後の展望は?
僕たちの劇場公演に沢山のお客さんが足を運んでくださって、その規模がちょっとずつ大きくしていければいいなと思っています。毎年コントと演劇の新作を1本ずつ作って公演を続けたいなと思ってるんですけど、地方も回れるくらいお客さんを呼べるようになって、ドラマなど個人の仕事もしていけたらいいなという思いがあります。個人の活動をそれぞれ頑張りつつ、グループでの活動が廃らないように頑張っていきたいです。
――当番組にはダウ90000さんのファンと公言されている松岡茉優さんも出演されてますが、松岡さんの現場でのご印象は?
番組でコントに挑戦していただいてるのですが、ネタ合わせを一緒にさせてもらったときにとんでもない人だなと驚きました。コントをやる感覚も持っていて、ネタのノリを掴むのが早くて器用な方なんだなと感じました。そういった方にファンだと言っていただけるのはとてもうれしいですよね。
――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
僕らのことをすでに知っている方は「こういうこともするんだ」と思っていただけるだろうし、初めて見る方には名刺代わりのような番組になっていると思うので少しでも興味を持っていただけたら覗いていただきたいです。また、新作コントを書き下ろしているのでそれだけでもぜひ見ていただきたいです。100%楽しむためには第1話から見るのをおすすめしたいですが…(笑)。最近、新進気鋭とか言われている男が本気で書いたコントがどんなものなのか、そういった興味からでも見ていただけたら嬉しいです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)