その“弟くん”が、4人目のクールドジ男子・四季蒼真。デザインの専門学校に通う19歳だ。受け入れ前向きタイプで、自分のドジっぷりがツボに入り、毎回1人でクスクス笑っている。
蒼真は、ある日学校で、靴下を左右違う色にして履いているのを女友達に「センスいい!」とホメられた。が、ファッションではなく単に間違えただけ…。自分のやらかしにいつものようにクスクスしながら、彼は「これもアリだな」と考える。
蒼真は「心を動かされるモノを作りたい」と思っているが、自分の武器が何なのか、日々模索中。だが、このようにドジから何かが生まれる事もあるのだから、考えすぎなくていいかも…とポジティブに捉えることにした。そんな前向きな事を考えながら自動ドアの前に立っていた彼に、友だちがセンサーではなくタッチ式の自動ドアだと告げた。蒼真はまた、自分のやらかしにクスクスするのだった。
蒼真は先日、アルバイトするカフェの「スタッフ募集」のチラシを作ったのだが、「作り直したい」と店長のあさみ(佐藤玲)に申し出る。いまだに店の外に貼られないので、彼女は気に入らなかったと思ったのだ。それを聞いて、あさみはビックリ。店に来た彼女の弟に「帰るついでに貼ってくれ」と手渡したのだが、貼り忘れて持ち帰られてしまっただけだった。その弟とは、2人目のクールドジ男子・二見瞬(藤岡真威人)だ。
あさみはチラシを気に入っていた。募集内容より「まかないがおいしい」事が目立っていて、彼がまかないを喜んでくれていると知って、嬉しかったのだ。「まかないのおいしさが伝わったらいいと思って…」と言う彼に、あさみは「伝わってるよ。いいチラシだと思う!」と笑顔で答え、蒼真は満ち足りた気持ちをかみしめた。
幸せな気持ちでチラシを貼っていると、学校の先輩から電話が。先日、彼女が作った服を試着した際、着たまま帰ろうとした蒼真が、「着心地が良かったから脱ぐのを忘れた」と言ったのをヒントに新たな服を作ったという報告だった。「蒼真くんのおかげ」と礼を言われ、肯定する事や、相手を認め、自分も認められる事で、生まれていくモノがあるなら、ドジも悪くないな、と思うのだった。
「小さな事も前向きに捉えるのが蒼真くんの良さ。いいモノ作ってね」とあさみに励まされた蒼真は、夢に必要な自分の“武器”が少し見え始めた。気持ちを新たに店外へ出ると、大学生風の男子が募集のチラシに見入っていた。颯だった。「お兄さん!バイト捜してるんだったら考えてみてくださいね。ウチのまかない、おいしいんで」とニコッ笑って話しかけた蒼真。颯は、見ていたのはメニューではなく求人案内だった事に気づくのだった。そして、居酒屋を辞めて新たなバイト先を探していた彼は、「ここ、いいかもな」と思った。
接点の無かった4人のクールドジ男子たちが繋がり始めた。4人が揃って出会うのは、もうすぐだ。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョン編集部
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