コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、作者・渥美駿さんの『ばかと天才』をピックアップ。
少年サンデー(小学館)に過去読み切りとして掲載された本作を、渥美さんが4月5日にTwitterに投稿したところ、9400以上の「いいね」が寄せられSNS上でも話題を集めている。この記事では、渥美駿さんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについてを語ってもらった。
勉強も運動もできて天才なのに友達がいない天府くんと、おバカだけど明るい性格で友達が多い大庭さん。登下校も一緒にするほど仲が良いものの、“ただの友達”である二人。ある日の放課後、教室で天府くんが大庭さんに勉強を教えていると、野球部のボールが飛んできて窓ガラスが割れてしまう。「暑いのによくやるよ」と冷めた表情の天府くんに対し、大庭さんは「でも、がんばってるのかっこいいよ」と言い野球部の姿を見つめていた。
日曜日、ショッピングモールに出かけた天府くんは、そこで偶然にも大庭さんを見かける。しかし、その隣には大庭さんと腕を組む若い男性の姿が。ショックを受けた天府くんは、その日から学校内で大庭さんを避けるようになってしまう。
天府くんと話もできなくなった大庭さんは放課後、いつものように教室に残るも1人では勉強ができずにいた。「きらわれちゃったかな…」と落ち込んでいるところに、再び野球ボールが飛んできて教室の窓ガラスが割れる。驚いた大庭さんが窓からグラウンドを覗くと、そこにはユニフォーム姿の天府くんがいて…。
“ただの友達”な二人がお互いに向ける密かな恋心を青春たっぷりに描いた本作。Twitter上では「ほっこりしました」「羨ましいほどの青春」「萌キュン」「控えめに言って最高最強」などのコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
――『ばかと天才』はどのようにして生まれた作品ですか?
きっかけは覚えていませんが、当時は新人賞に落ちた直後で心底落ち込んでいて、次こそは認めさせてやると思っていた気がします。
――天府くんと大庭さん、それぞれのキャラクターはどのように生み出されたのでしょうか?
ばかと天才というワードから、それぞれ読者に嫌われることをしないように意識して考えました。
――本作では学生2人の青春あふれる淡い恋心が描かれ話題を集めていますが、渥美駿さんが本作を描く上でこだわった点があれば教えてください。
大庭さんの顔のシルエットや笑った口の形はかなり細かく調整した記憶があります。
――本作の中で特に思い入れのあるシーンやセリフはありますか?
気に入っているのは「ばか!」で、理由は女の子に馬鹿と言われるのが好きだからです。
――5月10日から少年サンデー(小学館)にて始まる新連載『小さい僕の春』について、見どころを教えてください。あわせて、今後の展望や目標がありましたら教えてください。
見どころはヒロインが(僕としては)かわいいことで、今後の目標は目の前の作品をできるだけいいものにすることです!
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
漫画を読んでくれてありがとうございます!これからも描くので気が向いたら読んでください!
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