上白石萌歌の“ピュア”な魅力、上りつめていく“宿命の俳優”への道

2023/04/28 06:10 配信

ドラマ コラム

上白石萌歌※2022年ザテレビジョン撮影

4月21日からスタートした金曜ドラマ「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)に主要キャストの1人として出演している上白石萌歌。俳優としての活躍目覚ましいが、2023年は音楽番組のMC就任、「第90回NHK全国学校音楽コンクール」の応援アンバサダー就任と、さらに活動の幅を広げている。その軌跡をたどる。(以下、一部出演作のネタバレを含みます)

「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリ受賞


上白石萌歌の芸能界入りのきっかけは、2011年の第7回「東宝シンデレラ」オーディションでのグランプリ受賞。姉・萌音も同じ回のオーディションで審査員特別賞を受賞し、俳優として活躍している。

上白石萌歌は、同年にファッション雑誌「ピチレモン」の専属モデルとなり、2012年の「分身」(WOWOWプライム)でドラマデビュー。役者としての道を歩み始めた。

新人銀行員を演じた2022年の映画「アキラとあきら」公開に先駆けての当メディアのインタビューで、上白石は姉妹で同じ仕事をしていることを「宿命」と語っている。そして「私と姉はすごく仲がいいのですが、どうしても比べられることが多く、姉に対して劣等感を強く感じていた時期もありました」と。その時期をひそかに乗り越えての、いまにつながっているのだろう。

2018年~2019年に出演作で注目浴びる


大きく注目されたのは、2018年から2019年にかけて。姉妹初共演でも話題になった映画「羊と鋼の森」(2018年)では、多感な時期の少女を丁寧に見せ、「第42回日本アカデミー賞」の新人俳優賞に選出される評価を得た。また、細田守監督のアニメ映画「未来のミライ」(2018年)では主人公である4歳の男の子の役で声優に初挑戦。

一方、ドラマでは2018年7月期のドラマ「義母と娘のブルース」(TBS系)で綾瀬はるか演じる主人公の義理の娘をキュートに演じた。

続く2019年1月期の菅田将暉が主演したドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)では、学校のスターでありながら、突然自らの命を絶ってしまった女子生徒という、ミステリアスな物語の鍵となる存在に。

そして大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(NHK総合)では、実在の人物である水泳選手の前畑秀子を、肉体改造で約7kg増量して挑んだ。

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