――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
友達というか、仲間になっていく感じが見ていて伝わってきて。悠太さんが来日した日にポスター撮影をしたので、初めて全員集まったのですが、見ていて「かわいい」と思ってしまうくらいによそよそしかったんです(笑)。
“仲良くならなきゃ!”というのはみんな思っているので、絡もうとするのですが、目線逸らしてたりとか。なんだか謎の空間ですごく面白かったですね。
そこから急速に仲良くなっていって、撮影中も隙あらばじゃれ合ったり、朝早い撮影の日は一緒に並んで寝ていたり。本当に見ず知らずの他人から仲間とか友達になっていった感覚がすごくありました。なので、クランクアップの時も本当に寂しそうでしたね。
――4人の中でムードメーカー的存在の方はいらっしゃるのでしょうか?
みんなが仲良くなりたいという思いがあってこそだと思うのですが、それぞれが自分のポジションを分かっていて。
悠太さんはすごく人懐っこくて、最初の顔合わせから自然と肩を組んだり、特に川西さんは同じアーティストで自分よりも年下にあたるので、話しかけてあげていたのが印象的です。
藤岡さんは年下であることを生かして“弟キャラ”っぽくグイグイいくというのを、すごく意識的にやってくれている感じがして。一番後輩だからこそできるコミュニケーションの取り方というか、素直にぶつかっていけている感じが“すごいいい人だな”って思いました。
桜田さんは、“兄ちゃん”って感じで他の3人から頼られていました。相談に乗ってあげていたり、意見を出したりしているシーンが多かったので、本当にお兄さん的なポジションだったのですが、桜田さんがすごく面白い方ということに3人が気付き始めてから、わちゃわちゃ絡まれてましたね(笑)。
川西さんはすごくコミュニケーション能力が高くて、熱血漢っぽいタイプで、引っ張っていた印象があります。でも、同時にすごく柔らかい雰囲気なので、本当にうまく盛り上げてくれていました。
誰がまとめ上げるとかじゃなく、コミュニケーション能力の高い4人が、ドラマを成功させたいという共通認識を持ってくれていたので、友達としてもそうですし、仕事仲間としても切磋琢磨してくれていたような気がします。
――原作ファンの多い本作を実写化するにあたって、特に気を付けた部分はどういった部分なのでしょうか?
前向きで優しい世界感を大事にしたいという思いが原作から伝わってきましたし、担当編集さんもしばしばそういうことをおっしゃっていて。
ドラマって細かい言葉のやり取りとか、シーンの絵が描き方の中で、毒とかをあえて入れることがあると思うのですが、このドラマだけはそういうものを一切なしにして、今の時代における桃源郷のように優しい世界、優しい言葉にしてほしいという思いを、スタッフとしても最大限気を付けています。
――最後に、後半戦に向けての見どころと、読者へのメッセージをお願いします。
後半もキャラクターのドジの数々にぜひ癒やされてほしいですし、オリジナル要素も入ってきて、物語が進んでいくので、原作を知っている人も、知らない人も楽しんでいただける内容になっていると思います。
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