不倫相手の妊娠発覚… 稲森いずみ“陽子”がついに夫へ「浮気、してるよね」<夫婦が壊れるとき>

2023/04/29 14:49 配信

ドラマ レビュー

「嘘は裏切りです」稲森の迫真演技が光る


仕事が終わり、陽子は「bar Tucker」に立ち寄っていた。以前不倫の証拠を収めるために協力を仰いだ少女・吉野芽衣(結城モエ)に会うためだ。しかし折り悪く、彼女は遅刻してくるという。ひとまず赤ワインを注文して待つことを決めた陽子の目に留まったのは、今朝順番を後回しにしてしまった患者だった。

患者は働き盛りの男性。弁護士として忙しく働く中で病院に立ち寄ったのは、深刻な症状があるからだと陽子はにらんでいた。「今朝、何か隠してましたね」と陽子が尋ねると、観念した患者は自身に脳腫瘍があると明かす。検査で偶然わかった病気で、いずれは死に至る進行性の病。しかし結婚して数年しか経っていない状態の妻には伝えていないという。

「責められるでしょうね。どうして結婚する前に言わなかったんだって」と独白する男性に、いまからでも話すべきだと諭す陽子。「嘘はバレます。必ず」強い眼差しの陽子に、男性は気押されてしまう。さらに過ちは誰にでもある、としたうえで「許せないのは嘘です。嘘は裏切りです」と畳みかける陽子。病院のカルテではバレなくても、男性が亡くなった時に死亡診断書で必ず明らかになると。

「心に留めておきます」と男性が帰った頃を見計らって、バーの店員が陽子に話しかけてきた。いわく、芽衣は今日仕事を休むことになったというのだ。

芽衣は、必死の様子で部屋から逃げ出していた。建物の暗い廊下を這うように飛び出した芽衣だったが、彼氏と思しき男に捕まってしまう。しかし間一髪のところで陽子が駆け付け、“自分が診断書に一筆書けば刑務所行きになる”と芽衣の彼氏を脅してその場を逃げ出す。

芽衣を助け出す陽子(C)日テレ


至る所に傷を負っていた芽衣だが、「2、3日したら帰る」「あの人の人生が、私にかかってる」と気持ちを打ち明ける。「人は、変わらないよ」と悲しい瞳で言う陽子は、ひとまずの住まいを用意するからと芽衣に言いつけ、思いとどまるように説得した。

昂太と真正面から向き合い、ついに決定的な質問をぶつける


翌朝、起きてきた昂太を迎える陽子。凪は早くに家を出ており、いま家には2人きりのようだ。いつもと変わらない朝だったが、陽子はついに昂太へ決定的な質問を投げかける。

「ねえ、女…いるよね?」という言葉に、表情をひきつらせる昂太。「なにそれ」とごまかそうとするが、陽子は結婚した時に交わした「お互い他に惹かれる人がいたら、正直に話そう」という約束を持ち出して真剣な表情を崩さない。そして「こんな辛い目にあっても、あなたを許したいって思ってる自分がいる」「一時の過ちだって認めてくれたら許す」と最後通牒を突きつけた。

何度か口を開こうとするが、喉に引っかかったように言葉が出てこない昂太。まっすぐ見つめる陽子を前に、固まってしまっている。一度ならず裏切られていることを知っている陽子は、次に出てくる言葉が嘘ではないことを祈るように「嘘だけはやめて。嘘は裏切りよ」と再三の確認をしたうえで、「浮気、してるよね」と重々しく告げるのだった。