小越勇輝&近藤頌利『HUNTER×HUNTER』クラピカ&レオリオ役に挑む「言葉にしなくても伝わる2人の関係性を大事に」

「『HUNTER×HUNTER』THE STAGE」クラピカ役の小越勇輝(左)&レオリオ役の近藤頌利(右)撮影=友野雄

5月12日(金)より開幕する「『HUNTER×HUNTER』THE STAGE」。冨樫義博により「週刊少年ジャンプ」で連載され、シリーズ累計発行部数8400万部を超える大人気漫画が、待望の舞台化となる。今回、主人公・ゴン(大友至恩)の旅の仲間となるクラピカとレオリオを演じる小越勇輝近藤頌利に対談インタビューを行い、本作の見どころや、大人気作品のキャラクターを演じる上での想いを聞いた。

稽古は「めちゃくちゃ大変そうです!(笑)」


――長らく愛されてきた作品が原作です。出演が決まった際のお気持ちを教えてください。

近藤頌利 「遂にやるのか!」と思いましたね。元々原作の漫画も読んでいて、アニメも観ていますから、特に何か新しく調べるということもなく。お話をもらってすぐにお返事しました。

小越勇輝 こういう形でやるんだ、それに自分が関わるんだというドキドキもありますし、僕は2.5次元といわれる作品に出演するのも久しぶりなので、決まったときからずっとプレッシャーがあります(笑)。

――『HUNTER×HUNTER』原作の面白さはどんなところに感じますか?

近藤 「ハンター」って、意味はわかるけど未知の職業じゃないですか。そこから始まって、何が起きるかわからないハンター試験、その後も念能力、グリードアイランドと、どんどん新しい設定が出てきて、世界が広がっていく。さすが「少年ジャンプ」の漫画だなあと。自分自身も作品の中に入ったような気持ちで楽しめる作品だと思います。

小越 自分の念能力の特質は何だろう…って考えたり、グリードアイランド編ではカードゲームの要素が絡んだりと、少年の心がくすぐられましたね。それに、今読むと同じハンターという職業でもそれぞれ求めているものが違って、キャラクター皆が魅力的な作品です。

――大人になってから読むと、子どもの頃とまた違う受け取り方ができますよね。今回の舞台はどんな作品になりそうですか?楽しみなところは?(取材は稽古開始前)

近藤 めちゃくちゃ大変そうです!(笑) 歌もダンスもあって、台詞量も多いし、ほぼ出ずっぱり。まあ、大変なのは好きなんですけど(笑)。楽しみなところは、兼ね役(1人のキャストが複数の役を兼任する)がどうなるか。

小越 今回かなり物語がぎゅっと(圧縮)されていて、その中で4人(ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ)が出会うところから始まるので、距離感が縮まっていく様子をどう見せていけるか楽しみです。(役者の)僕たち自身も共演が初めましてだから、その関係性が作品ともリンクすると思います。

言葉にしなくても伝わる2人の関係性を大事に


――お2人は、ご自身と役の共通点を感じるところはありますか?逆に難しいなと感じる点も教えてください。

近藤 僕は結構似ているところが多いと思っていて。友達からもそう言われてます。普段から声が大きいし、ちょっとガサツな性格だったり、スベったり…周りのキャラクターがシリアスな温度感でもそれに引っ張られず、雰囲気を崩せるように頑張りたい。難しいのは、僕はレオリオは基本的に三枚目で、それが男としてカッコいいと思っているんですが、前半のレオリオって二枚目な感じもあるんですよね。そのイメージをうまくお客さんと合わせられるようにしたいです。

小越 冷静沈着に周りを見て、どう動くのがいいかを考えている感じは自分と似てるのかなと思います。でも僕は考えすぎて、相手がどう思うかを気にして何も言わないときが多いけど、クラピカは周りを見ているわりには「それ言わなくていいんじゃない?」みたいなことも言って相手を煽ったりするんですよね(笑)。そこは難しいです。

――レオリオとクラピカは作中を通して“コンビ”のような印象がありますが、お2人はどんなコンビになりそうですか?

近藤 この2人は(ゴン・キルアを含めた4人の中だと)保護者側なので、どのくらいわちゃわちゃするかは稽古場で4人のバランスを見てになるかと思うんですが、レオリオが動、クラピカが静というところは意図しなくても出ていくかなと思います。

小越 クラピカは周りをよく見ている人だからこそ、レオリオのこともよく見ている。言葉にしなくても伝わる2人の関係性を大事にしたいです。

――ビジュアル解禁時、再現度の高さがSNSなどでも話題になりました。ご自身の役以外で気になっているキャラクターは?

小越 僕はミルキ(皇希)ですね。最初見たとき「まんまじゃん!」と思いました(笑)。

――この再現度はすごいですよね!

近藤 この表情を作れるのがすごい(笑)。僕は結構原作だとゴトー(田鶴翔吾)が好きです。オンとオフ、怖いときと優しいときの切り替えがあるところが。大高(洋夫)さんもすごく面白い方なのでネテロも楽しみだし、あとはアンサンブルさんがかなり台詞のある役をやるんですよ。それがやりがいがありそうで、いいなあと思います。

小越 椎名(鯛造)さんがゼノ(キルアの祖父)と聞いたときは、ゼノといえばおじいちゃんのイメージだったのでびっくりしました。

小越勇輝(左)&近藤頌利(右)撮影=友野雄

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