“最強ポジティブ思考”のアンミカが語る失敗談と逆転劇「“徳積み”をしていると絶対に返ってくるなと感じました」<ダウンタウンDX>

2023/05/04 06:00 配信

バラエティー インタビュー

5月4日放送の「ダウンタウンDX」より(C)YTV

失敗を「“次に生かすぞ”というエネルギーに変えて」


――アンミカさんは近年、バラエティー番組などでポジティブなメッセージを伝えられていて、若い方々にも非常に支持されていらっしゃいます。放送が5月4日(木)ということで、「五月病」になってしまったという方も出始める時期ですが、そんな方々へ向けてエールをお願いします。

まず、世の中の成功者は驚くほど失敗をしています。成功している人ほどたくさん失敗をしているんですよ。その失敗から発見と学びを得る。それを未来に生かしてきたからみんな成功しているので、失敗をほとんどしていない人なんて成功していません。それは安全な道を何となく過ごしているだけ。

失敗というものには、絶対に「学び」と「発見」のチャンスが詰まっているので、その学びと発見をまず見つけ、“次に生かすぞ”というエネルギーに変えていきましょう。若い時の失敗なんて誰も覚えていません。若い時は失敗しないと学べないんですもん。すると、誰かが注意してくれたり「こうするんだよ」と教えてくれる。「失敗は道しるべ」ですから。

30歳になって訪れた転機


――そんなアンミカさんご自身の、今だから語れる失敗談があれば教えてください。

ありすぎてどれから言おうかなという感じやなぁ。私にとっておしゃべりの仕事の礎になった番組があります。昔、NHK大阪の番組で、人間国宝の方々をお招きする番組のサブキャスターオーディションがあったんですが、当時、30歳になって留学先の韓国から日本に帰ってきた頃で、本当に仕事がなくて焦っていたんです。

そんな時にこの番組のオーディションを受けたのですが、開始時間の「15時」を「5時」と聞き間違えて、夕方5時に行ったら終わっていたんですよ…。本当に泣き叫びたい気持ちで、「お願いだからチャンスをください!」とロビーでお願いしていたら、オーディションを全部仕切っている女性が「あなた、うちのお母さんの喫茶店によく来てくれている人だよね」と声をかけてくださって。

私、その方の親御さんが営む喫茶店の常連客だったんです。その喫茶店はよく人の相談に乗るために行っていたんですが、そこで人助けをしていたからそういうご縁がいただけたのかなと…。その日のオーディションに入れてもらったら、ラストだったおかげでインパクトが強くて受かって、最終選考も通ったんですよ。

日本で「冬のソナタ」が放送され始めた時、現地で見ていたのが私だけだったので魅力を語れるとか、その仕事のおかげで韓国への留学経験も生かすことができて。その時に、人にいいこと=“徳積み”をしていると絶対に返ってくるなと感じました。

――失敗からの見事な逆転劇ですね。

大きい失敗をしても、手を差し伸べてくれる人がどこかにいることに感謝です。あの時私があっさり帰っていたらだめだったけど、どうにか熱意を伝えて、「私が間違えていた。どうかチャンスをください」って素直に頭を下げたから今がある。

傲慢(ごうまん)になったり言い訳したりしようとせず、間違えた時は素直に謝って次のチャンスにするために誠実に向き合っていけば、何かそこにはチャンスがあるんじゃないかな…。そう思います。結果「チャンスになった」と思った私の失敗談でした。