桂歌丸を演じる尾上松也「すごく気持ちが高ぶっている」

2017/06/29 22:01 配信

ドラマ

「SPドラマ『桂歌丸』」で桂歌丸を演じる尾上松也が、歌丸本人と初対面(C)BS日テレ

尾上松也が主演を務めるSPドラマ「笑点ドラマスペシャル『桂歌丸』(仮)」が、今秋BS日テレで放送されることが決定。「笑点」が始まるまでの15~29歳の歌丸を演じる松也が囲み取材に応じた。

本作は、2016年に放送50周年を迎えた「笑点」(毎週日曜昼5:30-夜6:00日本テレビ系)の“顔”ともいえる落語家・桂歌丸の半生を初めてドラマ化した作品。真っすぐ前を向き落語に取り組んだ時期や、師匠とぶつかり破門された時期…それでも落語を愛する姿勢と、妻・冨士子さんとの恋物語など、歌丸の波瀾(はらん)万丈の半生が描かれる。

松也は出演の話を聞いた際に「信じられない」と思ったそう。だが自分が知らない歌丸の人生を演じることに「非常に興味が湧きました!」と語り「お話をいただいてすぐネットで若いころの歌丸師匠の画像検索をしましたが、僕が探した限りでは演じさせていただく時代の画像は出てきませんでした(笑)」と笑いを誘った。

この囲み取材の前に歌丸と初対面を果たしたことを明かした松也は「改めてすごく気持ちが高ぶっているところでございます」とにっこり。「歌丸師匠は、生真面目だけど、独特の愛嬌(あいきょう)を持ってらっしゃいました。本当に恐縮されていて『うれしい、うれしい』っておっしゃっていて、台本に載っている出来事について、少しお話いただけました。その時の気持ちをご本人から直接お話を伺えたというのは、これから現場に入る上で非常に大きいことだったかなと思います」と明かした。

また「ドラマではいろいろあったご苦労なども描かれます。そして台本を読んで歌丸師匠の『笑点』への底抜けの情熱と愛情を感じました。ドラマをご覧いただけたら、より歌丸師匠が魅力的に見えると思います。知られざる歌丸師匠の半生を知っていただきたいです」と意気込んだ。

さらに「落語と歌舞伎には密接な関係があり落語からインスピレーションを受けた歌舞伎の作品もあれば、歌舞伎を題材にした落語もある、お互いに支え合う伝統芸能です。ですので、今回のお話は光栄で楽しみですがしっかりと演じなければと思っています。歌舞伎で培ってきた立ち居振る舞いなども生かしていきたいです」と気合を見せた。

その一方で、「たまたま(三遊亭)円楽さんにお会いして、ごあいさつをさせていただきましたら『歌丸師匠を演じるんだったら高座ではとにかくかみ倒せ』というご注文をいただきましたので、現場で考えさせていただこうかと思います(笑)」と笑顔を見せていた。