中将タカノリ&橋本菜津美令和に蘇ったデュエットソングが大阪万博「空飛ぶタクシー」イメージソングに決定

2023/05/10 16:35 配信

音楽

そんな空飛ぶタクシーに、イメージソングが誕生した経緯もユニークだ。
そらとぶタクシー株式会社(Sky Taxi)は、大阪最古のタクシー会社・大宝タクシーが設立。同社の取締役であり、かつては「25(フタゴ)」の名でデビューを果たしたアーティストでもある、寳上卓音、寳上和音は29歳の双子によって設立された。

イメージソングを歌うのはシンガーソングライターであり音楽評論家の中将(ちゅうじょう)タカノリ(39)と、音楽ユニット「半熟BLOOD」でも活動しているシンガーソングライター橋本菜津美(29)。作詞と作曲も中将が担当した。

中将は、「寶上兄弟は僕よりも10歳年下ですが、二人ともかつては音楽の世界にいたので、仲がいいんです。そこで彼らから空飛ぶタクシーのプランを聞かされたんです。目標に向かって頑張る二人の目がキラキラしていて、それがとてもうらやましかった。そして、『イメージソングを作って応援したい』と考え、次第にCD化の企画が進んでいったんです」と話す。

令和に蘇ったデュエット歌謡が生まれるまで


中将タカノリ・橋本菜津美


「空飛ぶタクシーのイメージソングは、懐かしのデュエットソングでいこう」。そう考えた中将が相方として白羽の矢をたてたのが、寶上兄弟と同い年で、ラジオ関西の番組「中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス」で共演している橋本菜津美。
令和に蘇ったデュエット歌謡について、二人はそれぞれコメントしている。

中将タカノリ コメント

中将タカノリ

曲を書くときは、僕が愛してやまない昭和歌謡を意識しました。
ただ、巷に溢れる“THE 昭和歌謡”にはしたくなかった。僕は歌謡曲だけではなく洋楽にも影響を受けているので、メロディやアレンジに昭和の時代に流行した海外のポップスのエッセンスを採り入れようと考えたんです。
アレンジはダンサブルな 80 年代風ディスコビートが基調となっていて和洋折衷。ギターのカッティングが爽快で、空に舞い上がるような高揚感を意識しました。

それに菜津美ちゃんはヴォーカリストとして卓越した才能がある。以前から『なにか共作したい』という構想がありました。それに、この曲を表現するにあたり、僕一人では若さやキラキラ感が足りないと感じたもので(苦笑)、この機会に実現させました。

大阪・関西万博の開催まであと2年。空飛ぶタクシーの運航計画も滞りなく進めば、万博開催と同時期に実現します。新時代のデュエットソング『夜間飛行~星に抱かれて~』も空飛ぶタクシーとともに多く人に聴いてほしいです。
慌ただしい日々の生活の中で見失いがちな夢や生きることの意味に改めて向かい合った自信作です。ネットで人間関係が完結してしまいがちな現代だからこそ、SNSだけじゃなく、『会って一緒に恋をしようよ』と伝えたい。体当たりの恋愛をどんどんしてほしいなと思っているので、その価値に気づいてもらえる曲になっていたらいいですね。


橋本菜津美 コメント

橋本菜津美

曲をいただいたとき、『なんてかわいいサウンドなんだろう』と感激したんです。昭和歌謡がベースにあるからレトロだけれど、ノリがよくて、古さを感じさせない。『私、この曲めっちゃ好きやわ』と思いました。
これまで半熟 BLOOD のボーカルとして 10 年以上歌ってきましたが、男性ヴォーカリストとの本格的なデュエットは新しい試みでした。ワクワクしましたね。なにより、歌詞が直球なところがいいです。こんなストレートなラブソング、今どきないですよ。『ワンチャン(ス)やっちゃおう!』みたいな。
その思い切りのよさが私の中で新しすぎて、『これを男女で歌うんや~』って、ドキドキしました。初めて歌うタイプの曲だったので、レコーディングではこれまでとは違った表現にとまどう場合もありましたが、結果としていいものができたと思います。

これぞ、“令和歌謡”だと思います。新しい時代だからこそ、好きな人に、『好きだ』と伝えてみようよってね。そうすれば、ワンチャンあるかもよ!。


取材・文 吉村智樹

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