コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、隣に住む極道のお兄さんとの叶わない恋を描いた『ならずもの恋慕』をピックアップ。
「月刊コミックバンチ」(新潮社)にて連載中の本作。作者のやまだはるかさんが3月10日に第1話を自身のTwitterに投稿したところ、2.8万以上の「いいね」が寄せられ反響を呼んでいる。この記事ではやまだはるかさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについてを語ってもらった。
亡くなった母親の肩代わりをさせられ高校にも通わずバイトを転々とする少女・つむぎは、今日も借金取りがバイト先に押し掛たことでバイトをクビになっていた。周りからも白い目で見られ続けるつむぎだったが、唯一自分に優しくしてくれる存在がいた。それはアパートの隣室に住むお兄さん・善であり、そんな善につむぎは想いを寄せていたのだった。
家に帰ると、玄関で待ち伏せる借金取りに見つかり、追いかけられしまう。逃げ惑ったあげく足を滑らせて落ちそうになったつむぎだったが、危機一髪助けてくれたのはまたも善だった。すると善は借金とりに殴りかかり、一気にカタをつけたのだ。
善の強さに驚いたのも束の間、善はつむぎを車に乗せ、家とは違う方向に走らせる。そこで聞かされたのは、自分が神波組の組長の娘で、善さんもヤクザの幹部であるという衝撃的なものだった。組の本部に連れられたつむぎは「どうか神波組の若頭と結婚してくれないか」と懇願され…。
お互いに想い合っているのに結ばれない関係の善とつむぎ、そして結婚相手になる若頭との三角関係が描かれた本作。Twitter上では読者から「キュンキュンする」「応援したくなる」「尊すぎる」「続きどうなるの?」「はやくすべてを知りたい」などのコメントが多く寄せられ反響を呼んでいる。
――「ならずもの恋慕」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
「歳の差の恋愛」をベースに何か描こうという話から、個人的に好きな”ヤクザ”や”三角関係”という要素を足していって今作に発展した気がします。(他にも連載案が色々あったので記憶が曖昧です)
あと漫画だと2番手になりがちなインテリ眼鏡キャラをあえて主人公にしてみたかった、というのも理由のひとつです。
――母親の借金を背負い不遇な人生を送る少女・つむぎと隣の部屋に住む優しい青年・善、それぞれのキャラクターや設定はどのように生み出されたのでしょうか。
個人的にヒロインは不幸なら不幸な程感情移入しやすいと思っているので、必然的にあの設定になりました。善さんの執着愛のキャラクターは、ならずもの以前に描いていた連載案の別キャラクターの名残が少しあります。
――本作では、見知らぬヤクザ幹部との結婚と善への恋心に揺れるつむぎの葛藤が印象的な本作ですが、特に注目してほしいポイントがあればお教えください。
つむぎ・善・武虎の3人の関係性が今後どうなっていくのか、そしてじわじわ増えつつある他キャラクターたちの動きにも注目して貰えれば嬉しいです!
――やまだはるかさんが本作を作画する際にこだわっている点や、意識している点はあるがあればお聞かせください。
作画はフルデジタルなんですが、できるだけアナログの線に近付けるようにはしています。
また、自分はあまり絵が得意な方ではないので、上手い絵を描くぞ!というよりは、ちゃんとキャラクターの心情が伝わりやすいように!という意識で描いています。
――やまだはるかさんの今後の展望や目標をお聞かせください。
『ならずもの恋慕』が私の初の連載作品でもあるので、まずはそれをしっかり最後まで描き切る事が今の目標です。将来的には長く描き続けられる作家になりたいですね。
――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも『ならずもの恋慕』を応援して頂きありがとうございます!最新話ではつむぎと同い年の美少年、なぎさも加わり色々と展開していきそうです。善の狂愛の行方を今後とも見守って頂ければ嬉しいです!
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