「現実世界とメタバースを行き来する」というコンセプトを掲げ、楽曲やライブパフォーマンスを届けているダンス&ボーカルグループ、学芸大青春(ガクゲイダイジュネス)。音楽・料理・故郷・趣味・日常――3周年記念ライブから「素顔」を解禁して活動をスタートした学芸大青春メンバー5人それぞれの「センス」と「エッセンス」を、毎週連載コラム「学芸大青春のジュネッセンス!!」でお届けします。
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いつもと同じ寮の自室。
目を覚ました僕はすぐさま天気を確認した。
よかった、雨は降ってない。
一安心しながら今日も朝のシャワーへ向かう。
そう、今日はじゅねすで桜を見に行くのだ。
新生活が始まる時期、僕達なりに何か応援しようということで桜が綺麗なところで撮影をするのだが、雨が降ったらどうしようとみんなで少し心配をしていた。
天気も味方してくれて久しぶりの外での撮影ということで気持ちが高まる。
洗面所で勇仁と陽介と一緒になり、桜をちゃんと見るのなんて久しぶりじゃない?と会話が弾む。確かに、もう一緒に住んで5年も経っているけど、じゅねすでしっかり花見というのはしたことがなかった。
僕が桜を見ていちばん思い出すのは数年前までの大学生活だ。学校に綺麗な桜がたくさん咲いていて、近所の子どもからお爺さんお婆さんまで桜を見にきていた。
陽介が遊びにきたこともあったなと昔を思い返しながら寮を出て現場に向かう。
現場で着替えやメイクの準備をしていると、何やらいつもより蓮がご機嫌な気がする。
話を聞くと、春が来て桜の撮影ということで、昨日将綺と一緒に新しいメイク道具を買いに行ったらしい。
確かに今日は桜に合わせて、春っぽい明るい緑系のアイメイクになっていた。
さすがの女子力だなと感心しつつ、しっかり連れられている将綺も相変わらずの彼氏力だなと感心。笑
準備も終わりいざ桜の綺麗な河川敷に着くと、いきなり春を全身に感じた。冬とは違う、雨上がりで少し湿った土とお日様の匂いを感じる温かい風、桜を見に来ている人たちの和やかな活気、どこか暖色っぽい春の空気を感じた。
一人一人、桜をバックに撮影が始まっていく中、メンバーも思わずテンションが上がって、みんなスマホを片手に写真を撮りまくっていた。
こういうとき、将綺はお父さんかのようにすぐカメラを回してみんなの写真を撮ってくれる。なので最近の僕は、そんな将綺を撮るのがちょっとした趣味になっている。笑
場所を変えながら撮影が進む中、お花見でご飯を食べている方がたくさんいたからか、勇仁が思わず「もう無理だお腹すいた…」とバッグをあさる。
何の成果も得られなかったのか少し残念そうな顔でこちらを見てきて思わず笑ってしまった。
そんな勇仁を察したかのようにあっという間に撮影が終わり、みんなで歩いていると、何と勇仁の大好きなベビーカステラ屋さんが出現。笑
勇仁!と声をかけた時にはもう彼はしっかり店の前に並んでいた。
僕らにもお裾分けしようと勇仁が大きいサイズを買ってくれたので、お店の前でみんなでいただいた。
グループ名に相応しいほど春を感じられた1日だったな、そう思いながら「何かアイドルとかモデルをやられているの?」と声をかけて下さった親子の方に、しっかりと「学芸大青春」を宣伝して今日も寮に帰った僕らだった。
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