「映画を観ることが大好きで…映画を観ている時は、何語でも喋れるし、どこへでも行けるし、何者でもないと思える」と授賞式で語っていた岸井が映画に“出会った”のは高校2年のときだ。スポーツの盛んな高校で部活に入っていなかった岸井は友達が少なかった。自著「余白」で高校選びを「間違えた」と振り返る彼女だが、その「間違え」は、彼女に思わぬ出会いをもたらした。暇になった彼女は映画に時間を費やしたのだ。
「当時は『アベンジャーズ』シリーズや『バットマン』みたいな自分の代わりに悪者を倒してくれるヒーローものを見ていました。自分の味方ができたような気分になれたので。そこからいろいろな映画を見るにつれて、いろいろな監督がいることを知って『映画って、無限!』と思ったんです。上京してもすぐに友達なんてできないので、当時は配信などもなかったのでTSUTAYAに通ってDVD5枚を千円で借りまくっていました(笑)」(「ELLE」2022年7月15日)。そこから「もう、映画を見ないで現実に耐えることができない体に、なっている」(「余白」)というほど、映画を観続けている。
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