そして終盤、吾妻が10年前の高校生のときに皆実に点字の手紙を送っていたことが明かされた。盗撮からストーカー被害にまで発展した悲痛な胸の内をつづりながら、ネットで見た皆実の記事に励まされ、皆実のような仕事をしたいと夢を持ったのだと。
目が見えなくてつらいこともあっただろうに誰かのために頑張る皆実を知って、頑張ろうと思えた吾妻。皆実も手紙をもらってから、自分の姿で誰かが元気や勇気をもらってくれるかもしれないと表舞台になるべく出るようになったのだという。そんな2人が10年後に奇跡の出会いを果たした。
「残酷で理不尽なことばかりですが、ある日突然、目の前に虹がかかることがある。人生というものは、やはり素晴らしいものですね」という皆実の言葉は感動的だった。
“虹”といえば、ラストで回復した吾妻が再び皆実とジョギングするシーンで、「虹が出ています!」と言うと、皆実が「えっ、歌いますか?」と返した。これに福山ファンが大きく反応。「虹」は福山がリリースした楽曲のタイトルでもあるからだ。
盗撮行為は、痴漢行為と同様に迷惑防止条例で禁止されているものだ。吾妻は陸上がスランプに陥ってしまったほどで、その苦しみは計り知れない。心太朗“大泉洋”の福山雅治“皆実”の物まねなどクスっと笑えるシーンもありつつ、皆実や心太朗、泉の犯罪を赦さない強い思いも盛り込まれた見応えのある回となった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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