元SDN48大木亜希子の実録私小説を元乃木坂46深川麻衣&井浦新で映画化

2023/05/17 08:00 配信

映画 速報

井浦新コメント「演じたことのない役柄でワクワク」


脚本を読んで、とてもほっこりと、ゆるやかな空気感のあるすてきな作品だと思いました。ササポンという役は演じたことのない役柄でしたので、どんなアプローチをしていこうかなとワクワクしました。そして、ササポンのすてきなせりふを、いかにすてきにならないように、普通のおじさんでいるということのさじ加減が難しくもありましたが、演じていて面白かったです。

どんな人にでも、無理をしながら頑張らざるを得ない時があると思います。映画を見て、安希子にとっての“ササポン”のような存在を、人じゃなくても物や自然でもいいと思いますので、自分にとっての“何か”を見つけるきっかけになれたら幸いです。

穐山茉由監督コメント「主人公と等身大の視点で撮影に臨んだ」


初めて原作を読んだ時、「元アイドル」が「おっさん」と住むというインパクトのあるお話の裏に、現代に生きる人の悩みが痛いほどリアルに描かれていると感じました。

この作品は女同士の友情やキャリアチェンジといった要素も強く、私自身も会社員をしながら映画監督になった経験を持つため、主人公と等身大の視点で撮影に臨みました。

実話ベースの物語ですが、深川麻衣さん、井浦新さんという素晴らしいキャストによって、新しい安希子とササポンの物語が誕生したと思います。見た方がどこか自分と重ね合わせられるような、そんな作品になるとうれしいです。

原作者・大木亜希子コメント「主人公のモデルは紛れもなく私」


この小説を書いた当時29歳の私は何事にも自信が持てず、自分がやりたいことも見つからず、婚活に焦っていました。他人の視線ばかり気にして、少しでも順調な人生を歩む自分に見られたかった。最終的に偽りの自分に疲れ、盛大に詰みました。

そんなアキコが、家族でも恋人でもない、他人のおっさんと出会うことで再生される過程を描きました。主人公のモデルは紛れもなく私です。しかし、あらゆる女性の分身として描いたキャラクターでもあります。ですから、貴方自身の物語でもあります。

この映画を見てくださった方が「いろいろあるけど明日も頑張ろう」と思えますように。私は、私のままで良い。少しでも多くの方にそう思っていただけたら幸いです。