――役柄と同じように、お互いをねたましく思ったり、うらやましく思ったりすることはありますか?
森本:僕たち二人で、スタッフさん用にオリジナルのジャケットを作ったんですけど、それを皆さんに配ったタイミングがオードリーの撮影の日だったんですよ。なので、その時僕は現場にいないし、その日に配るということも知らなくて。後日、現場に行くと、皆さんがすでにそのジャケットを着ていて、(配るなら) 俺がいる日にしてよ!って思いました(笑)。同時に、山里さんも多分こういうことを思うんだろうな、むしばまれているな…と思いました(笑)。
高橋:多分だけど、慎ちゃんが山里さんにむしばまれているから、スタッフさんもいじっているんだと思うよ(笑)。わざとやっているんじゃないかな?森本慎太郎で遊んでいる感じがありますね(笑)。
――周囲の反響の中で、特に印象に残っている言葉はありますか?
高橋:一話の放送が終わった後に、木村(拓哉)さんが「いいドラマだな、最後まで駆け抜けろよ」というメッセージをくださって。すごくうれしくて、最高の追い風だなと思いました。
森本:しずちゃんご本人が「気持ち悪い」「嫌い」「嫌な奴だな」って言ってくださったのですが、当時の山里さんを知っている方がそのように思ってくれたのって、本当に褒め言葉じゃないですか。うれしかったですね。その言葉を普通に言われたら傷つきますけどね!(笑)
――俳優として学びになった部分はありますか?
高橋:明確な答えがあって、そこに近づけていくという作業は初めての経験だったのですが、誰かを再現することはすごく楽しいんだなと思いました。あと、この作品の特徴でもあると思うのですが、感情をとても生々しく描いているじゃないですか。だから、すごく自分と向き合って考えることができていて、とてつもない経験をさせてもらえているなと思います。
森本:山里さんは、考え方をはじめとして、僕と何もかも違う人なんです。なので、山里さんを通して知らなかった感情や行動を知ることができて、第二人格ができたみたいな感じがします。この経験は、今後の役作りにすごく活きるんじゃないかなと思っています。
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