中条あやみ“圧倒的な美貌”だけじゃない 演技も性格も…三拍子そろったスター女優

2023/05/21 11:10 配信

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※画像は中条あやみ(nakajo_ayami)公式Instagramより

「CanCam」の専属モデルに就任


2016年10月に「アナザースカイ」(日本テレビ系)の5代目女性MCに起用されると、2017年は大きな変化と飛躍の年に。同年6月号をもって「Seventeen」の専属モデルを卒業し、11月号から「CanCam」の専属モデルに就任。読者層が一つ上の世代になり、モデルとしても一つステップアップしたことになる。しかも加入した最初の号で単独表紙を務めたことは、編集部から彼女への大きな期待の表れと言える。

俳優としても、映画「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」に、チアダンス部の部長・玉置彩乃役で出演。広瀬すず、福原遥、山崎紘菜といった同世代との共演で刺激を受け、“チアダンス”という新しいことへの挑戦で成長を遂げた。同年11月公開の映画「覆面系ノイズ」では有栖川仁乃(ニノ)を演じ、劇中に登場するバンド「in NO hurry to shout;」(イノハリ)のボーカルを務め、中条、志尊淳、磯村勇斗、杉野遥亮という今をときめくキャストで劇中歌「Close to me」にて実際にCDデビューも果たした。

当メディアのインタビューで「今まで、“これだけはやりたくない”と思っていたのが、歌とダンスだったんです(笑)。映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』ではダンスにチャレンジしたので、まさか1年の間に苦手なジャンルを2つもやる機会が来るとは思ってもみませんでした。怒涛の1年、修行のような1年でした(笑)」と当時語っており、歌とダンスには苦手意識を持っていた中条だったが、ダンスは「チア☆ダン」で克服、歌はこの作品でボイストレーニングを受け、ボーカリストとしての才能も開花。その結果としてのメジャーデビューし、これも大きな自信につながったはず。

もうこの頃には「絶対的な美少女役といえば中条あやみ」というイメージも定着。2018年9月公開の映画「3D彼女 リアルガール」で佐野勇斗とW主演を務めているが、リア充な美少女・五十嵐色葉(中条)がアニメ好きのオタク男子・筒井光(佐野)と付き合うというコメディー要素満載のラブストーリー。これもまた役者として一つの殻を破った作品と言えるだろう。佐野とはのちに「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」で同じチームとして共演することに。

連ドラ初主演!そして現在へ


その後も、2019年4月からのドラマ「白衣の戦士!」(日本テレビ系)で連ドラ初主演(水川あさみとW主演)を務め、2020年の「閻魔堂沙羅の推理奇譚」(NHK総合)でも主人公・閻魔沙羅を見事に演じ上げた。映画も「ニセコイ」「雪の華」「水上のフライト」と主演作の数が増えていった。

ドラマでは、2020年10月に放送された「あのコの夢を見たんです。」(テレビ東京系)の第1話「追いかけたいの!」に出演しているが、本人役という珍しい形での出演となっている。このドラマは南海キャンディーズ・山里亮太の著書「山里亮太短編妄想小説集 あのコの夢を見たんです。」を映像化したもの。モテモテでフラれた経験のない“中条あやみ”が、フラれることを経験したくて、アプリ「振られ屋」に依頼してフラれる経験をする、というお話。山里役の仲野太賀とは、俳優デビュー作の「黒の女教師」でクラスメイトとして共演経験あり。

2021年1月からスタートしたドラマ「君と世界が終わる日に」(日本テレビ系/Hulu)のヒロイン・小笠原来美役もそうだが、同年7月期放送の「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(TBS系/ディズニープラスほか)でも弦巻比奈という当たり役と出会った。

「TOKYO MER」はオペ室を搭載した大型車両ERカーで事故や災害現場に駆けつけ、自らの危険を顧みず患者のために戦う、都知事直轄の救命医療チーム。中条が演じる弦巻は、循環器外科医を目指す研修医だったがTOKYO MERのチームに参加させられてしまう。

自分のやりたいことに集中できず、規格外のチーフ医師・喜多見幸太(鈴木亮平)に振り回され、反発してしまう。しかし、喜多見をはじめ、チームのみんなの背中を見ているうちに、徐々に意識が変わっていく。第1話などの序盤と最後の方を見比べると、弦巻の成長・変化の大きさがよく分かる。

劇場版の公開直前にテレビスペシャルが放送されたが、その中でもいろんな面で成長を遂げているのがよく分かる。「TOKYO MER」は喜多見が主人公だが、別の視点から見ると弦巻も主人公だったと断言できる。

カリスマ的で神々しい美少女や誰もが憧れるヒロインから、共感度の高い弦巻比奈のような役まで、どんな役でも説得力を持たせ、魅力的な人物に昇華させる中条。

目鼻立ちくっきりでスラリと長い手足…どうしてもまずは美貌が注目されがちだが、苦手な歌やダンスを克服するなど努力家の一面もあり、「ぐるぐるナインティナイン」(日本テレビ系)でゴチメンバーをクビになった際には号泣するなど、バラエティー番組でも“お高く止まらず”ひたむきに取り組む姿勢も人気の理由だろう。

あるフリーの編集者は「一度取材でお会いしただけなのに、1年ぶりに取材機会を得て、現場で顔を見るなり『お久しぶりです!』と人懐っこい笑顔で迎えてくれました。美貌と演技だけじゃなく、性格もいいのかよ!と驚きました」と、彼女の律儀な一面も明かしている。

それこそ軽々しく「圧倒的美貌を武器に」と称することすら中条の前では安っぽく感じてしまう。“三拍子そろったスター”として今後、どんな場面で、どんな役どころで、どんな作品に挑戦してくれるのか楽しみだ。

◆文=田中隆信

※画像は中条あやみ(nakajo_ayami)公式Instagramより

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