2023年に創立100周年を迎えるディズニーが1991年(USは1989年)に公開し、のちに「アラジン」「美女と野獣」の誕生へ続くきっかけになったアニメーション「リトル・マーメイド」(ディズニープラスで配信中)の実写化作品が6月9日(金)に公開される。それに先駆け、本作の吹き替え版で主人公・アリエル役を務める豊原江理佳が「パート・オブ・ユア・ワールド」を生歌唱するライブイベントが三井ショッピングパーク ららぽーと福岡で行われた。
本作でアリエルを演じたハリー・ベイリーはビヨンセお墨付きのシンガーで、グラミー賞ノミネートを誇る実力の持ち主。そんなハリー・ベイリーからも祝福コメントが届くほど美しい歌声の持ち主で、日本のプレミアム吹き替え版でアリエル役に抜てきされたミュージカル俳優の豊原。
吹き替え版の声優が一同に会したお披露目イベントの次に、豊原が映画「リトル・マーメイド」の魅力と歌を届けに降り立ったのは、ららぽーと福岡の中央メディアパークの広々としたオープンスペースのステージだった。
会場にはたくさんの人が集まり、中にはコスプレをしたファンの姿も。会場を埋め尽くす約800人の観客の前に、アリエルをイメージしたドレスを身にまとった豊原が登場すると、会場からは盛大な拍手が送られた。
映画の公開が近づく今の心境を豊原は「吹き替えの制作から公開まで、まだかな、まだかなと私もワクワクして、早く皆さんに観て頂きたいと思っていたので、皆さんの元に映画をお届けできることが、とても感慨深いです。」とコメントした。
幼い頃から「リトル・マーメイド」が好きでアリエル役を熱望していたという豊原は、本作の魅力について「美しい歌声を持った人魚で、自分の夢に向かって飛び出していくアリエルの愛らしいキャラクター、そして、その他の愛らしいキャラクターも最大の魅力だと思います。なんといっても音楽も大きな魅力の一つ! 映画館という大きなスクリーンで、大きな音で感じていただけるのが楽しみ!」と笑顔で語って。
また、主人公・アリエルの魅力については「自分の好きなことに真っすぐで、自分の心に誠実な子。そういう意味ですごくピュアだし、人間の世界に飛び出していって、傷つくことも挫折もたくさんありながらも前に進んでいく…。そういうひたむきな女の子だと思う。自分自身もやりたいと思ったことに対して、まっすぐに飛び出していくタイプなので、すごく似ているなと思いました」と熱い思いを明かした。
さらに、イベントのMCが、実は本作で一言声優としてアフレコに挑戦していたことを知ると、「声に表情をのせたり、感情をのせたり、人との距離感とか、身体表現なしに声だけで全て表現する難しさを感じた」と、声優の大変さを2人で熱弁。「画面とあわせて声をあてていくのに、シーンが終わってしまってた!」といった豊原のエピソードが飛び出すなど、「リトル・マーメイド」が好きな2人は大いに盛り上がった。
「パート・オブ・ユア・ワールド」の歌唱について豊原は、「アリエルの人間の世界に行きたい、でも、叶わないという、キラキラしたものの中にある切なさや葛藤、そういういろんな複雑な気持ちを込めた。今の自分が思っていること、感じてること、伝えたいことをそのまま歌に乗せ、等身大のありのままの声で歌いました!」と、笑顔で語った。
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