磯村勇斗、怒涛の勢いで出演作が公開 “変幻自在”に役に染まる俳優力

2023/05/20 07:10 配信

ドラマ コラム

磯村勇斗※2023年ザテレビジョン撮影

俳優・磯村勇斗。2023年は、ドラマや映画のキャスト欄で、この名前を見ることが一段と多い。5月19日には岡田准一主演映画「最後まで行く」が公開され、26日(金)に荻上直子監督映画「波紋」、そして6月2日(金)に生田斗真主演「渇水」の公開が控える。また放送中のドラマ「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」(テレビ朝日系)にも出演中で、いずれも主要キャストの1人だ。その躍進を支えるものとは。(以下、一部出演作のネタバレを含みます)

中学生の時に俳優を志す


1992年9月11日生まれ、静岡県沼津市出身の磯村。4月に出演したトーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)で、俳優の道を志したきっかけを語っていた。それは、中学生の時に校内イベントで自主制作した映画。上映後に拍手を浴び、「この世界に入りたい」と思ったという。

また、高校生になって入った地元の劇団で、年配の先輩俳優たちに演技の基礎を教えてもらった。

その後、進学のために上京。大学中退してオーディションを受けるも落ちる日々だった。そこであらためて芝居を学ぶために小劇場の作品に出演している中で、今の所属事務所から声がかかった。

2014年にドラマデビューした翌年、「仮面ライダーゴースト」の仮面ライダーネクロムに変身する青年・アラン役で注目されることに。

ライダー俳優から朝ドラ出演へ


そして、より幅広い層に認知されることになったのが、2017年放送の連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK総合)の出演だ。有村架純演じるヒロイン・谷田部みね子が働く洋食店のコック見習いで、後に結婚するヒデこと前田秀俊に扮(ふん)した。責任感が強くて誠実という“THE好青年”な雰囲気で、みね子だけでなく視聴者もとりこにした。

ところがその翌年、視聴者は驚かされることになる。賀来賢人主演ドラマ「今日から俺は!!」(日本テレビ系)で主人公と敵対する不良にして、“悪の巣窟”と恐れられる高校のナンバー2である相良猛を演じた。卑劣で、何をしでかすか分からないイカれた奴という役どころで、眉毛を脱色し、いかつい風貌に。しかし、それが見事にハマっていて、好青年のヒデからの振り幅にうなった。

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