「ひよっこ」で大注目!松本穂香「みね子さんのリアルな優しさを感じました」

2017/07/12 07:00 配信

ドラマ インタビュー

現在放送中の“朝ドラ”「ひよっこ」(NHK総合ほか)で、ヒロイン・みね子(有村架純)の同僚の澄子役で注目を浴びた松本穂香。7月10日に放送された乙女寮の同窓会で再登場し、さらに、7月21日(金)放送の「ブランケット・キャッツ」にもゲスト出演する。今回、そんな松本にインタビューを敢行し、ドラマ出演時の裏話や、感想などをうかがった。

「ひよっこ」で澄子を演じた松本穂香撮影:カノウリョウマ


――朝ドラに出演したことで、周りの反響はいかがでしたか?

それが、眼鏡をかけてないと全然分からないみたいで、街を歩いていても電車に乗っていても声をかけられることが全くありませんでした(笑)。反響の大きさは、祖母から「親戚のだれだれさんが、芝居よかったって言ってたよ」って言われたり、SNSの応援メッセージで感じています。

――普段は眼鏡はかけていないんですね

普段はコンタクトをしているのですが、実は澄子の眼鏡にも度が入ってたんです。ちゃんと眼科に行って、測定結果を持ち道具さんにお渡しして、眼鏡を作ってもらいました。終わったらあげますって言われて。これがあれば、いつでも澄子になれます(笑)。

――澄子のせりふまわしで、苦労したことはありましたか?

せりふで無理をしたり、苦労したことはありませんでした。でも澄子は他の子の話し方のテンポに合わせることはしない子なので、澄子のマイペースな感覚は意識しました。結構長い間があるんですよね(笑)。

――あと澄子は、とにかく食べている印象がありました

そうですね(笑)。食べる芝居は、自分が思っている以上に口に運ばないと、「あまり食べてる感じじゃないな」って思ったんです。だからナポリタンのときとかは、すごい勢いで食べてました(笑)。「今日は食べるぞ」って決めたら、いっぱい食べられるんです。

――同窓会で「乙女寮」のみんなと再会するシーンは、いかがでしたか?

乙女寮の物語は「もう終わりなのかぁ」って思うくらい、あっという間でした。それから再会まで、実際にはそんなに間隔はなかったんですけど、すごく長くも感じました。でも、不思議とみんなに会ったら、ずっと一緒にいたみたいに仲良く話せました。

――ご自身では、久しぶりに登場する澄子の成長を見せようと思っていたのでしょうか?

澄子はそんなに変わってない方がいいと思って、あまり意識はしていませんでした。そうしたら、豊子(藤野涼子)に「澄子、表情豊かになったね」って言われて。せっけん会社の社長さんもすごくいい人だし、澄子はいっぱい食べさせてもらって、本当に幸せなんです。またみんなに会えたし、その気持ちを素直に出したら表情が豊かになったのかもしれませんね。

――「乙女寮」のみなさんは、見ていて本当に仲の良さが伝わってきますね

いい時代だなって思いました。今はみんなで集まっていても、一人でケータイを触っていたりとかって多いんですよね。そういうのがないから、仲良くなるのもすごく早いし、信頼関係も絶対違ったと思います。こういう関係っていいなって思いました。

――普段、みなさんは、どんな話題で盛り上がっていましたか?

「何食べたい?」とか(笑)。みんな食べるのが好きなので、食べ物が多いですね。本番前、みんなで「ご飯行きたいね」「しゃぶしゃぶとかいいよね」って話しているうちに「乙女の皆さん、お願いしまーす」って呼ばれるんです。とても楽しかったですね。

――今回、澄子を演じたことで、ご自身の中で何か変化はありましたか?

後半になるにつれて、自分が感じていることなのか、澄子が思っていることなのかがよく分からなくなる感覚がありました。お芝居というより、その場で自分が感じたことを素直に出せていたような気がします。それを特に強く感じたのは、みね子さんが澄子に再就職先の職場を譲ってくれたシーンです。有村さんは事務所の先輩なんですけど、みね子さんが澄子のことを思ってくれている優しさが普段の私たちの関係とリンクして、リアルな温かさを感じることができました。放送を見ているときも、同じように泣いてしまいました。

今回の役について「澄子役の私しか知らない人にどう映るのかドキドキします」と心境を明かす撮影:カノウリョウマ


――今度、ゲスト出演される「ブランケット・キャッツ」はいかがでしたか?

澄子は15歳でしたけど、今回演じた悦子は23歳で、自分よりも三つ年上の女性でした。まだ自分が経験していない年齢の役は、すごく難しかったです。太賀さん演じる恋人のたっくん(卓也)は、悦子がいないと生きていけないタイプ。真っすぐで分かりやすいところが悦子にはかわいく見えたのかもしれません。きっと、悦子も弱いところがあるからダメな男の人に引かれたのかも(笑)。

――しょうがないなって思いながらも、かわいらしさも感じる2人でしたね

なんだかんだでずっと2人でいるんだろうし、またどうでもいいことでケンカするんだろうなって。とてもまっすぐな2人だったと思います。

――澄子とは時代もキャラクターも全然違う役になりますね

そうですね。悦子は本当に普通の女の子で、しゃべるテンポも普通だし、澄子とは全然違います。澄子役の私しか知らない人にどう映るのかドキドキしますけど、悦子とたっくんの成長物語を見ていただけたらうれしいです。ネコとのやりとりもほっこりしますよ!