6月9日(金)に公開予定の実写映画「リトル・マーメイド」。同作でセバスチャン役を務める木村昴が歌う、「アンダー・ザ・シー」のプレミアム吹替版ミュージッククリップが公開された。
本作は、2023年に創立100周年を迎えるディズニーが1991年(USは1989年)に公開し、のちに「アラジン」「美女と野獣」の誕生へ続くきっかけになったアニメーション「リトル・マーメイド」(ディズニープラスで配信中)の実写化作品。
美しい歌声を持ち、人間の世界に憧れている人魚アリエル。掟によって禁じられているにも関わらず、ある日彼女は人間の世界に近づき、嵐に遭った王子エリックを救う。
人間の世界に飛び出したいと願うアリエルに向けて作られた「アンダー・ザ・シー」は、ハワード・アシュマンが作詞、アラン・メンケンが作曲というディズニー・アニメーション映画のゴールデンコンビで、第62回アカデミー賞歌曲賞、第33回グラミー賞最優秀楽曲賞を受賞した珠玉のナンバーだ。
劇中で歌うのは、アリエルの父である“海の王”トリトンの執事長である、カニのセバスチャンとなっている。まじめで責任感が強いために自由ほん放なアリエルにふり回されるセバスチャン役を悲哀たっぷりに演じたのは、超人気声優でラッパー、俳優の木村昴で、ラップ調の楽曲で高いスキルが求められる、この難しいナンバーを、本クリップでみごとに披露している。
映像は、海底とは思えない明るいシーンから始まり、ピンクのクラゲがアリエルをかこむ幻想的なシーンから入る。カラフルな深海魚たちとたわむれるアリエルに向かって、海藻のなかからカニのセバスチャンが現れ、陸で出会った王子に恋をして「海から出たい」と願うアリエルに対し、「まわりを見てご覧 この海の底 なんて素敵な世界だ これ以上なにを望む?」と何とか引き留めようとセバスチャンが奮闘する。
歌にあわせるように色あざやかな海の底の仲間達が、次々と現れる世界は美しく、アリエルをかこむ海の世界は最高だ!と伝えるセバスチャンの歌は、見る者もワクワクさせる。アニメーション版では歌わなかったアリエルも、コーラスで参加し、吹替版でアリエル役を演じた豊原江理佳の声が、陽気なカリブ音楽に華を添えている。
歌自体は同じでも、編曲、アレンジを少し新しくしているという本曲に、木村も「自分なりに解釈して、よく知っている“アンダー・ザ・シー”ながらも、新鮮さを出せたらと意識して歌わせていただきました。聴いていただければ、海のなかの素晴らしさが、みなさまにも伝わるかと思います!」とコメントをしているように、プレミアム吹替版ならではの映像と歌をあじわうことができる。
先駆けて解禁された「アンダー・ザ・シー」や、美しい歌声を持ち、人間の世界にあこがれる人魚のアリエルが、その切ない想いを込めて歌った曲「パート・オブ・ユア・ワールド」という楽曲に加えて、作曲家のアラン・メンケンと、リン=マニュエル・ミランダのコラボレーションにより、今作のオリジナルの新曲が3曲であることも発表されている。確かな実力の吹替版キャストのメンバーたちがどう歌うのか、字幕版とあわせてプレミアム吹替版にも期待したい。
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