山本美月、キャリアも捨てない「ちゃんと見極めて、自分の心が気持ちいいお仕事を」“人の怖さ”描くホラーで幸薄ヒロインに

1人でだって生きていける人でいたい

山本美月撮影=入江達也


――そもそも、山本さんがホラーを好きになったきっかけはなんだったんですか?

昔から「ムー」とか読んでて、妖精とか魔法とか、非科学的なものが好きなんですけど、その延長かもしれないです。いたら怖いけど、お化けがいるとしたら、じゃあ魔法もあるかもしれない!とか。非科学的なものが存在する可能性があるのが楽しくて、ホラーが好きなんだと思います。

――VRがキーになる本作にちなんで、もし自分がアバターになれるとしたら何になりますか?

やっぱり、魔法少女ですね!

――山本さんは、かねてから魔法少女好きを公言されていますよね。改めて、魔法少女の魅力とは?

キラキラしてて、かわいいところ。「ただただ、かわいくあれ!」って感じで、戦いに強くなくてもいいし、むしろ戦わなくてもいいんです(笑)。ただ魔法を使えて、かわいい服を着てくれていればばうれしいなと。“王道かわいい”よりも、キャラ立ちしてる魔法少女が好きです。自分がかわいいってわかってるぶりっ子とか大好きですね。

――自分がかわいいとわかっててぶりっこできる人は、きっと強い人ですよね。

そうですね。自分に自信を持っている人は、かっこいいなと思います。しかもそれが似合ってると素敵ですよね。

――最後に、今後の目標を教えてください。

妊娠、出産と、一度見直す時期なのかなと。ここでいったん立ち止まることで、どういう変化があるんだろうという楽しみもありますけど、やっぱり自分のキャリアも捨てたくなくて。家族がいて安心できる部分もあるんですけど、1人でだって生きていける人でいたいというか。自分の体と相談しながら、また全力でお仕事をやっていきたいなと思います。でも、がむしゃらになんでもやるんじゃなくて、ちゃんと見極めて、自分の心が気持ちいいお仕事をできたらいいなと思います。

■取材・文/石橋果奈
撮影/入江達也