格闘家の武尊選手が5月24日、都内で行われた「7代目タイガーマスクプロジェクト記者発表会」に、初代タイガーマスクの佐山聡と共に出席。7代目タイガーマスクを襲名した心境や、マスクを装着した感想を口にした。
佐山はプロレスラーとしての活動はもとより、初代タイガーマスクとして養護施設・福祉施設の子どもたちへの寄付をはじめとした社会貢献活動を行ってきた。同プロジェクトの目的は、タイガーマスクを被ってリングに上がることではなく、子どもたちの明るい未来のための社会問題に挑戦すること。7代目タイガーマスクを襲名した武尊選手は、以前から養護施設への寄付など支援活動を行っていたことから、佐山のタスキをつなぐこととなった。
7代目タイガーマスクを襲名する武尊選手の印象について、佐山は「『なんて爽やかなんだろう。なんて人間性に優れている選手なんだろう』とびっくりしました」と回顧。続けて、武尊選手が7代目に選ばれたことを「慈善事業はとても大変です。練習や試合、厳しいプレッシャーがかかる中行うので、相当人間性に優れていないとできません。それを継承していただけるのは武尊選手以外いません。武尊選手が選ばれて光栄です」と喜んだ。
両親の影響で、幼少期からプロレスを観戦していた武尊選手は「初代タイガーマスクの試合がすごくかっこよくて、強さに憧れて格闘技を始めました。7代目タイガーマスクを襲名させていただき、これからさらにタイガーマスクという名前を世界に広めていけるように、たくさんの子どもたちにパワーを与えられる選手でいられるように、頑張っていきます」と意気込んだ。
7代目マスクは、自身のラッキーカラーであるゴールドと赤を入れて制作したとのことで、佐山からマスクを授与されて装着すると「すごくうれしいですし、身が引き締まる思いです」と笑顔を見せた。武尊選手のマスク姿を見た佐山は「最高にキレイでびっくりしました。そこにも素質があったんだなと思います」と絶賛。これには「うれしいです。幸せです」と破顔した。
また、マスクを被ってリングに上がることはないのかと聞かれた武尊選手は「予定はないですが、やることによって『7代目タイガーマスクプロジェクト』が広まっていくのであれば、考えたいなと思っています」と答えていた。
◆取材・文=大野代樹