伊達さゆり「ラブライブ!スーパースター!!は、私にとって”青春“」/Liella!スペシャルリレーインタビュー【音楽編】1

2023/05/30 18:00 配信

音楽 アニメ インタビュー 独占

ライブを通して実感した9人の絆


――3rdライブツアーは、22年12月の宮城公演に始まり、14公演に及ぶ大規模なツアーでした。レッスンやリハーサルも含めて、キャスト過ごす時間も多かったのではないかと思いますが、ツアーを通して絆が深まった・お互いをよく理解できた、と感じた出来事・会話・言葉について教えてください。

2期生が入ってきてくれて、9月にリリイベ(リリースイベント)があったんですが、リリイベのリハーサルの期間より3rdライブツアーのリハーサルの期間の方が圧倒的に多くて、私はかのんちゃんとは性格が真逆で、自分から話しかけにいくとか、教えたりすることが本当にできなくて、かのんちゃんとの壁を感じたりすることもあったんです。挨拶するのにも精いっぱいというか、考えすぎな性格が出てしまって。お話をしたり、相手のことをよく知らないとパフォーマンスにも影響するというのをリハーサルの時に先生に教えていただいて、一回みんなの前で自分の思いのたけをメンバーで話したんです。わたしもこのままじゃダメだなとその時に思って。1期生と2期生で分かれがちだったのですが、無理に先輩らしくしようとするのは向いていないからやらないほうがいいなと思ったんです。わたし、特に自分が先輩です、みたいなのが苦手なんです。苦手ならやらなくてもいいか、と思ったら楽になって会話しに行けるようになりました。これは自分の中では大きくて、そこが成長できたんじゃないかなと思います。

――ツアーを通して、ご自身の中により深く浸透したと感じる、あるいは新しい一面を発見することができた楽曲と、その理由を教えてください。

ライブ前からずっと「水しぶきのサイン」という楽曲がすごく好きで、ライブを通して自分の好きな楽曲の順位は変わっていくだろうなと思っていたんですけど、これは変わらなかったです。不動の1位ですね。MCでも言ったことあるんですけど、2期生が歌って1期生がしゃがんで歌わないシーンがあるんですけどわたし毎公演泣きそうになるんですよ。ほかの楽曲ではリハーサル中にうるっとくることが多いんですけど、この楽曲は本当にわたしダメで。

…「青春」なんですよね。パフォーマンス中のみんなの表情が本気でライブを楽しんでいるように見えて、「みんなと同じ学校だったらこういう感じなんだろうな」とか本当に9人の放課後という感じがあります。あと振りつけのアドリブが多くて、自分が歌っていないところでしているおふざけが良い思い出に変わっていくんです。

――Liella!のライブを何度か観させてもらっていますが、熱くて楽しいと同時に、温かくて幸せな空間だな、と感じます。ステージに立つ側として、Liella!のライブにはどんなよさがあると感じていますか。

基本的にはTVアニメの映像をバックに同じパフォーマンスをしているんですけど、アニメ映像がない楽曲で、ふとした瞬間にキャストの素が見えるのがすごく楽しくて。本当にふとした瞬間に出る表情の口角の上がり具合みたいなところに、素の部分が見え隠れするところがLiella!っぽくてわたしは好きです。

Liella!(C)2022 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

2ndアルバム『Second Sparkle』は9人の“色”に注目してほしい


――Liella!の2ndアルバム『Second Sparkle』がリリースされましたが、どんな1枚になったと感じていますか。

今まではカラフルなジャケットが多かったんですけど今回はモノトーンを基調としていて、白と黒の間の中で好きな色に輝けるLiella!のみんなが出ていると思います。衣装とかジャケットとか、表題曲もかなりクールで強みが出てる楽曲が印象的ですね。ソロ楽曲ではみんな違う楽曲のテイストなので、両極端な白と黒の間で色が違う9人が輝いているイメージです。

ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~より Second Sparkle (C)2022 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

――『Second Sparkle』には、9人で歌う“私のSymphony ~2022Ver.~”が収録されています。ベルーナドーム公演でも”〜WE WILL!! Ver.〜”が披露されるなど“私のSymphony”は非常に印象的な楽曲でしたが、この曲の歌詞から、どんなことを受け取っていますか。

ほぼ全部の公演で歌うくらい私たちにとって意味のある楽曲で、「私のSymphony」が流れてくると、原点に返ってきたという気持ちになります。それぞれテンポや楽器の音、歌っているパートが違うとは思うんですけど、「自分の人生は自分が主人公だ」というメッセージが受け取れます。私はいつもオーディションを受けたときを思い出すんですけど、シチュエーションは違えどみなさんにもリンクするところが必ずどこかにあると思います。楽曲は柔らかいんですけど、自分の人生だから自分が主人公でもいいでしょという強さを感じますね。

――これまでに参加した楽曲の中で、「自分を奮い立たせてくれる」「歌詞に紡がれた言葉に共感し、歌うたびにグッと来てしまう」「純粋に音楽として好き」の3つの基準で、思い入れの深い好きな楽曲と、その理由を教えてください。

自分を奮い立たせてくれるのは、3rdライブツアーで毎公演披露させていただいた「スター宣言」です。2曲目の披露なので「ライブ始まりました!」というエンジンみたいな感じです。歌詞も今までのLiella!と違って少し言葉使いが荒くて人間味があるんですよね。普段発信しない言葉だけど内面で思ってることをこの楽曲で歌えます。

歌詞に共感する曲は「揺らぐわ」です。曲調もずっしり重くて決して明るい前向きな曲ではないんですが、必死にどん底でもがいている姿が美しくて、全部に共感しました。純粋に音楽として好きな曲は、「だから僕らは鳴らすんだ!」です。最近は披露できてないんですけど、声出しがまだできていないときに、なんとかみなさんとコミュニケーションがとりたいという想いでひたすらクラップがちりばめられているんです。サビにかけての盛り上がりがすごくて、Aメロの落ち着いたところで後ろで流れているベース・ギターの「チッチッチッチ」という低音もすごく好きです。

――Liella!のライブや楽曲が支えになっている・元気を受け取っている方はたくさんいると思います。彼らはどのような存在と感じていますか。ぜひメッセージを届けてください。

感謝を伝えても伝えきれないです。私たちだけでは叶えられなかった夢をみなさんが応援してくださっているおかげで一個ずつ叶えることができていて、ステージでわたしたちがあんなにも笑顔で楽しいと思えるのは皆さんがいてくださるからこそです。ライブ会場に来られなかったという方もいらっしゃるんですけど、全然そんなのは関係なくて、いろんな応援の形があると思うので、SNSでコメントしたり、コメントはしないけど見守っていますという方ももちろん、自分なりの応援の仕方で応援していただけたらと思います。私たちも皆さんが応援したいと思える存在になるために頑張るので、これからもよろしくお願いいたします。


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