――キャストそれぞれが、強い思い入れを持って活動に臨んでいると思いますが、お芝居や歌などで思うようにいかない場面もあったのではないかと想像します。そんなとき、何が支え・原動力になってくれましたか。
このLiella!の活動が、自分が今まで生きてきた20年間の中で一番感情の浮き沈みの変化が大きくて。例えば自分が落ち込んだ時にどうしたら自分が元気になるのかわからなくて、自分はどういう人間なんだろうということに悩まされることが多かったんです。でも、いろいろなことを試して、たくさん人にアドバイスをもらったりしました。昨日は初めてお風呂にお塩を入れてみました。汗もかくし、お風呂につかりながら考え事をしたり目をつむったりしているだけですっきりした感覚になりますね。あと、今まで休みの日は家に引きこもりますといろんなところで言っていたんですけど、最近だと外に出向くようになりました。新しいことに挑戦していくことが原動力になっていますね。
――少しさかのぼってお話を聞かせてください。ご自身が担当するメンバーに出会ったとき、どんな印象を抱きましたか。また、ここまでTVアニメの収録や楽曲のレコーディング、ライブ等を経て、その印象はどのように変わりましたか。
かのんちゃんは自分と似ているなと思いました。歌うことが好きというのも自己紹介欄に書かれているのを見て、わたしも家で熱唱しているなぁと思ったり、感覚が彼女と近いと思いました。でも歌が好きなのに自信はないというのはなんでなんだろう?と思ったのが第一印象でした。今は生い立ちや性格がわかったので、自分の力で克服していく姿がかっこいいなと思います。たまにかのんちゃんがすごすぎて遠く感じることもあるんですけど、「高すぎて自分には無理かも」と思うのではなく、今は無理に隣に並ぼうとせずゆっくり進もうと思っています。
――出会った当初は気づいていなかった、ご自身が担当するメンバーの新たな一面、「ここが好き」と自信を持って言えるポイントについて、教えてください。
意外といったことがないなと思ったのですが、私服がボーイッシュなところがすごく好きなんです。わたしも帽子を被ったりするのが好きで、かのんちゃんと似ているのがうれしいです。あとは、単純にきりっとしたお顔が好きです(笑)。
――もしかして今日の前髪もかのんちゃんを意識されてますか?
これはもともとなんです!(笑) 。ここ(前髪)も、初めてかのんちゃんに会ったとき一緒だと思いました。
――ご自身が担当するメンバーとしてお芝居をする、歌唱する、ステージに立つときに、「ここだけは外せない!」と意識していることは何ですか。また、「楽しい!」「難しい!」と感じる部分は、それぞれどういうところですか。
TVアニメ2期では、「かのんめっちゃ強い」という印象を持たれる方が多いのかなと思うんですけど、そこまで強くなったのは、彼女がどん底を経験しているからで、人間らしい部分が人一倍強い子だと思います。わたしも人間らしさがあるといわれるので、パフォーマンス中はかのんちゃんが見せる笑顔だけではない表情を3rdライブツアーで挑戦してみて、それを「あの表情がよかったです」とか「表情と相まって歌詞が入ってきました」というコメントをいただいてうれしかったです。
――『ラブライブ!スーパースター!!』のプロジェクトに関わってきたことで、「自分のここが変わった」「成長できた」「新しい一面を発見した」ことがあるとすれば、それはどのような部分ですか。
自分の中でいい意味で悩んだり落ち込んだり、その悩みを一個ずつクリアして行けたり、悩んでいたことを忘れるくらいの達成感も経験できて、そういった経験全部をこのプロジェクトのおかげで感じることができました。今まで自分がやってこなかったことに挑戦することで、「できるかも」と小さな希望さえあれば意外と大丈夫かもしれないと思えるようになりました。
――ここまで一緒に走ってきて、これからもともに過ごしていくご自身が担当する澁谷かのんちゃんに、いまかけたい言葉は何ですか。
かのんちゃんは小さい頃からスターみたいな子だったんだろうなと思うんですけど、自分の才能にうぬぼれずに努力を惜しまないTHE・主人公のような姿勢が私は大好きなので、そういう彼女でいてくれてありがとうという気持ちです。でも、落ち込んだり悩んでいるところを見せてくれてありがとうとも思います。その姿に勇気をもらえます。
――たくさんの出会いをくれたLiella!での活動は、とても大切な場所・時間なのでは、と思います。いま、ご自身にとってLiella!とは、『ラブライブ!スーパースター!!』とはどんな存在か、を言葉にしてもらえますか。
「青春」です!!