コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回注目するのは、詠嶌太郎さんが手がけた漫画『職場の女の子に投資する話』だ。
詠嶌さんといえば「鳥栖茉莉花」という別名義で、青年漫画『セブン・エンド』(サイドランチ)を連載中の漫画家。以前詠嶌太郎名義でTwitterに投稿された『職場の女の子に投資する話』は話題になり、5万以上の「いいね!」を獲得している。話題の漫画を描いた作者の詠嶌さんに、同作を創作した経緯について話を伺った。
推しに課金することが趣味の書店員・畑本育人(28)。ある日、一緒に働いているアルバイトの轟ミラン(19)が非番なのにもかかわらず、休憩するために職場にやってくる。
その時に畑本が6万も課金したことが明らかになり、呆れた轟は思わずに「イクトさん好みの女の子になる…からさ」「あたしにも投資…してよ」と言葉をもらす。「いいよ」と返答した畑本は轟のために“自動販売機で缶ジュース”を奢るも、轟は期待していたことと違ったようで「キレそう」と本音を露わにした。
2人の仲が進展していかない中、ある日、轟は畑本に「突然ですが、畑本さんはハートとクローバーならどちらがお好きですか?」というメッセージを送る。“ハートを送っている顔文字”を返信する畑本。そして翌日、畑本はいつものように本屋で働いていると、出勤してきた轟の様子が普段と違うようで…。
轟が畑本にアプローチする姿が好評で、Twitter上では「もし可能なら、轟に投資させていただきたい」「マジで尊死する…」「かわいすぎてニヤニヤが止まらない」といった声が寄せられていた。
――「職場の女の子に投資する話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
いわゆるTwitterマンガの少ないページ数の中で、自分ならどう演出するか妄想しているうちにアイデアが固まって、形にしてみようと思ったのがきっかけです。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
キャラクターのいろんな表情に注目してほしいです!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
2話の1ページ目です。ヒロインのキャラクターとしての肉感を掴めた気がしたシーンでした。
――作中のセリフで「課金は家賃まで」という言葉がリアルな響きに感じられましたが、詠嶌さんも課金の経験はあるのでしょうか? 何か課金に関するエピソードなどがあれば、ぜひ教えてください。
課金経験あります!でも基本無課金、お得パックみたいのが出たときに数千円課金するくらいです。
――1人の読者として今作の見どころは轟ミランの“おめかしした姿”だと思っているのですが、缶ジュースを奢ってもらった後にミランを描く際に意識したポイントはありますか?
感情の機微を絵で拾えるように注力しました。
――書店員とバイトという設定は、ご自身の経験が反映されているのでしょうか?
書店でのバイト経験があったので、雑務の感じは反映してると思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
今はありがたいことに、広告マンガやwebマンガなどのお仕事をさせていただいていますが、ゆくゆくは商業誌などで連載できればなー、と思ってます。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
今後も読者の皆さんに作品をお届けできるよう、また、漫画家として長生きできるよう頑張ります!
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