コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家の矢野としたかさんがTwitterに投稿した『お見合いに凄いコミュ障が来た話』だ。
同作は“40歳の独身男性”と“話が苦手な28歳の女性”がお見合いする様子を描いた作品。多くの人から注目を集めたようで、5月8日に公開された後には5万件以上の「いいね!」を獲得している。そんな話題の1作を手がけた矢野さんに、創作の経緯やこだわりについて話を伺った。
「あ~またフラれた~」。そう職場で嘆くのは婚活がうまくいかない40歳男性の伊丹。同僚の女性である園田(28)に良いお見合い相手がいないか尋ねると、“28歳で凄いコミュ障でもいいなら”と答えた。伊丹は相手の年齢や性格面に問題ないことを伝え、園田の知人とのお見合いが実現する。
お見合い当日、待ち合わせ場所にやってきたのは“天蓋(てんがい)”を被った野田という女性。2人は飲食店で向かい合って座ると、野田は「男性と…一対一が苦手で」と天蓋をつけている理由を明かす。しかし天蓋のおかげなのか、野田は問題なく伊丹と言葉を交わしていたが、唐突に「子供は何人欲しいですか!?」と質問をする。
デリケートな質問に「えっ」と驚く伊丹。一方で野田は「私は沢山欲しい」「できれば3人から5人くらい」と続けるが、熱く語りすぎたと思って話を中断し、「あっあっごめんなさい」「早すぎましたよね こんな話」と伊丹に頭を下げた。
後日、出社してきた伊丹は「また会えないかな」と園田に伝える。さらに「自分は子供いっぱい欲しいなって思ってたんだよね」と野田との交際を前向きに捉えていることも報告。伊丹がその場を後にすると、園田は自分のデスクに戻ってカバンの中から1つの天蓋を取り出す…。
インパクト抜群な“虚無僧女子”の様子に対し、ネット上には「野田の正体が意外すぎた」「ギャグ漫画かと思ったら、ラストが衝撃の展開」といった驚きの声が相次いだ。
――「お見合いに凄いコミュ障が来た話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
某誌で連載用に進めていた企画がボツになって、一生懸命頑張る気力がなくなってしまって1回フォロワー増やすためだけの軽めの漫画でも描こうかなと思って作りました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
完全にダジャレの出オチなので、その後どうやったら面白いと思ってもらえるかに苦心しました。実は野田さんも元々は本当に園田さんの友達として考えてました。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
やはり「凄い虚無僧来た」です。これだけを描くために描いた漫画だったので。
――デートにやってきた女性が“天蓋を被っている”というインパクト抜群な設定ですが、この設定はどのようなキッカケで思いついたのでしょうか?
何かの時に「虚無僧ってコミュ障に似てるよな」と思ったことです。その時は漫画にするほどのアイデアもなかったので、何となくメモして寝かせたまま1年以上放置してました。
――「お見合いに凄いコミュ障が来た話」は、まだ続きがあるかと思いますが、どのような展開になっていくのか気になります。言える範囲で構想や展開などを、ぜひ教えてください。
1発ネタで終わるつもりだったのが、信じられないくらいバズったおかげで急遽続きを考えています。なので、先のことはほぼ何も決まってません。
――ちなみに題材となっている「コミュ障」ですが、天蓋を被るのは無理にしても矢野さんなりにコミュニケーションで心がけていることはありますか?
僕自身コミュ障で、特に初対面の人と話すのは苦手なので、逆に何をしたらいいか教えてほしいくらいです(笑)
――今後の展望や目標をお教えください。
とりあえずはこれを続けて、1話目を気に入ってくれた人が離脱しない面白さをキープすることです。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
1人で描いているので、速度があまり出せませんが期待に応えられるように頑張って続けますので
いっぱいRTしてくれると嬉しいです!(ツイッター漫画を続けるモチベはぶっちゃけRTの数です)
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