【漫画】人をさらう怖すぎる幽霊…定番のホラー展開かと思いきや、まさかのラストに反響続出「私も利用したい」

2023/06/09 18:30 配信

芸能一般 インタビュー

突如として現れた“人さらいの霊”…ラストはまさかのほっこり展開画像提供/羽流木はないさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家の羽流木はないさんがTwitterで公開した『お仕事をがんばる女の話』を紹介する。

5月16日に投稿された同作は“幽霊にさらわれてしまう”というホラーテイストの漫画だが、意外なラストの展開に多くの人から注目を集めている。6000件以上の「いいね!」を獲得している同作の作者・羽流木さんに、創作のキッカケやこだわりについて取材をおこなった。

突如として現れた怪異… 本当の目的は人助け?

『お仕事をがんばる女の話』(5/8)画像提供/羽流木はないさん

夜の10時を過ぎても会社に残っていた八田。ようやく残業を終えて退勤しようとしたところ、後ろから部長が「八田!帰りか?」と声をかける。驚いた八田だったが、部長に「この前の話 考えてくれましたか?」と以前に伝えた退職の話を持ちかけた。

しかし、八田の頭に触れながら「もう少しだけ俺とがんばってみてくれないか?」と食い下がる部長。その瞬間、うめき声とともに前髪が異様に長く、黒いハット、黒い衣服を纏った“人ではないもの”が現れる。

咄嗟に八田と部長は逃げようとするも、足がもつれて転んでしまう八田。すると八田は怪異に捕まり、デスクの下に引きずりこまれて、最後には八田の姿が消失する。部長は「いなくなった…」とつぶやき、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。場面が切り替わり、そこには怪異と八田が和気あいあいと会話している姿があり…。

定番のホラー展開かと思いきや、まさかのラストに「人助けする幽霊ってかなり心強い!」「私も退職したい時に利用したいです」などの反響が相次いでいる。

ほっこり話ではなくて、実は本当に怖い話と思わせるのがポイント!?

『お仕事をがんばる女の話』(8/8)画像提供/羽流木はないさん

――『お仕事をがんばる女の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

現代人は労働が忙しいのですが、オカルトは生活に根付くモノなので、退職代行がお化けだったら面白いなと思って執筆しました。

――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

趣味のものなので、胸を張って言えるポイントはないのですが、短いページでキャラクターへの印象がひっくり返る感覚が好きなので、そういったものがお好きな人に刺さったら嬉しいなと思います。

――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

最後に、退職代行には生贄が必要と記述があるシーンは、「実はほっこり話ではなくて、本当に怖い話なのでは」と考える余地があって個人的には気に入っています。

――作中に登場する霊がなかなかインパクトのあるビジュアルですが、霊や妖怪、化け物を描く際に心がけていることはありますか? また今作の霊は、モデルにしたものがあるのでしょうか?

一般的な幽霊からの概念に近いビジュアルかなと思います。私自身はホラーが大好きですが、SNSで急に怖いものが出てくるとびっくりすると思うので、漫画のオチに描く分にはそんな怖くないくらいのラインを一応目指しています。

――『お仕事をがんばる女の話』は読み切りの形になっていますが、今後シリーズ化していく予定はありませんか? 個人的にさまざまな職種や事情の人を助けていく話を見てみたい気持ちもあります。

現状ありませんが、元々オカルトと仕事をすぐくっつけてしまうので、別の怪異が別の社畜を助かるものはあるかなあと思います。

――今後の展望や目標をお教えください。

SNSは数字を意識すぎると、凡小の人間はそのうち狂うので、ゆるく楽しく描き続けていければいいなと思います。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!

ゆるく生きましょう!