――テンポのいい会話劇がコタローの魅力だと思いますが、田丸、狩野(横山)、美月(山本)、コタロー(川原)のシーンはどのように撮影されていますか?
僕が一番年上ですし、このお仕事自体も長いので、「コタロー」の現場では、会話のテンポを作る役割になろうと勝手に思っています。なので、声も積極的に出して、次の人にリズムを渡すお芝居をするようにしています。
横山くんは客観的に物事を見ていたり、自分のペースをくずされることにイライラする性格の狩野を演じていることもあり、あまり大きく演技をくずすということはないのですが、僕と舞香ちゃんはちょっとくずしてみたり、わちゃわちゃしたり、アドリブを楽しんでいます。
そういった意味では、前回よりもテンポよく演技できていると思うので、そこも楽しんでいただければうれしいです。
――大人たちにつられるように川原さんも会話劇に参加しているのですね。
瑛都くんもお芝居が楽しくてしょうがないんだと思います。今までは監督が「こうやりなさい」と言われたことをそのまま素直に演じていたのですが、大人になった分、自分で考えて、いろいろアイディアを出して演じていたりします。全部において出来上がりが楽しみです。
前作と今作を比べてみるのも面白いかもしれません。瑛都くんを見て子どもってこんなに成長するんだということも分かりますし、僕らもこの2年ですごく成長して、立派な俳優だと思うので、皆さんにはその変化を見極めていただきたいです。
――「コタローは1人暮らし」と言えば、心に刺さるせりふやシーンが多いかと思いますが、生瀬さんの中での印象深いシーンやせりふを教えてください。
「このシーンをよくしよう」「このせりふを視聴者に届かせよう」ということは考えずに演じているので、何か一つを挙げるというのは難しいかもしれません。
台本のせりふというものを、その時のキャラクターがどういうつもりで相手に伝えているのかと考えながらお芝居した結果が、視聴者の元に届いた時にいいシーンになっていると僕は思うんです。
なので、僕が決めるのではなく、いいシーンやせりふは視聴者の皆さんに決めていただければと思います(笑)。
――最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。
続編ということで、前作を見て楽しくて、今作を期待されている方もいると思いますし、今作を初めて見る方もいらっしゃると思います。このドラマは人を傷つけたりするようなお話ではないので、どんな方でも安心して見ることができるお話になっています。いろいろな方にこのドラマを見ていただければと思います。
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