岬 なこ「わたしは背中で語れる先輩になりたい!」/Liella!スペシャルリレーインタビュー【音楽編】3

2023/06/05 18:00 配信

音楽 アニメ インタビュー 独占

ラブライブ!スーパースター!! Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~より Sing!Shine!Smile!(C)2022 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

「私のSymphony」は「わたしと応援してくださっている皆さんとを心で繋いでくれる1曲」


――3月15日には、Liella!としての2ndアルバム『Second Sparkle』がリリースされました。その中には、9人で歌う“私のSymphony ~2022Ver.~”が収録。ベルーナドーム公演でも”〜WE WILL!! Ver.〜”が披露されるなど“わたしのSymphony”は非常に印象的な楽曲でしたが、この曲の歌詞から、どんなことを受け取っていますか。


わたしはこの楽曲を聴くと、オーディションを受ける前の自分をすごく思い出すんです。初めてこの歌詞とかメロディーをいただいたときから感じていたことで、わたしと応援してくださっている皆さんを、心で繋いでくれる1曲だと思っています。ライブでこの曲をパフォーマンスする度に歌い分けも変わっていて、例えば1stライブツアーの時はワンコーラスかのんちゃんが一人で歌っていたりとか。こんなにも歌うパートが変わることによって、皆さんへの届き方が変わる楽曲ってなかなかないんじゃないかなと思います。

――歌い分けが変わるってなかなかないですからね

そうなんですよね (笑) 。ちょっと混乱しそうになるときもありますが、その分元々自分がここを歌っていたというわけではなくて、どの歌詞をとっても自分に当てはまるから歌いたくなってしまうんです。それにみんなが歌っているのを耳を澄ませて聴くだけで、その子が今どんな想いを込めて歌っているとか、すごく優しそうに歌っていたるとか、反対に自分にすごく問いかけて歌っていたりとか、その時に見える光景と一緒に表情がころころ変わる楽曲だなと。だから、いつ聴いても泣きそうになっちゃうんですよ。さすがに、もう泣かなくなりましたが (笑)。

――これまでに参加した楽曲の中で、「自分を奮い立たせてくれる」「歌詞に紡がれた言葉に共感し、歌うたびにグッと来てしまう」「純粋に音楽として好き」の3つの基準で、思い入れの深い好きな楽曲と、その理由を教えてください。

自分を奮い立たせてくれる、ですか…ほとんどそうだな (笑)。すごくタイムリーな話になってしまうんですけど、今日わたし家の掃除をしていて。今までレコーディングで使用した楽譜とか歌の歌詞を全部ファイルに入れて分けてるんですが、そのあまりの多さにびっくりしました。「こんなに録ったんだ」と…それだけに今とても迷っています(笑)。

「奮い立たせてくれる」でいうと…やっぱり2ndライブの1曲目で披露させていただいた「GOING UP」ですね。自分の中で、これまでで1番大きな壁にぶち当たったのが2ndライブでした。なぜかというと、初めて自分のソロ曲を披露するという場でもあったので。どうしても自分に自信が持てず、ちぃちゃんと一緒にステージに立たないといけないのに、わたしはステージに立てない気がする、みたいな。そんな葛藤があまりにも多かったのが2ndライブだったので、「GOING UP」がかかった時に「ライブが始まる!」と、2ndが終わった今だからこそ言えるんですけど、「ここからまた始まるんだ!」というのがやっぱり沁みついています。それだけに今でも「GOING UP」は朝聴く率がめちゃめちゃ高くて。すごく気合が入るというのもありますし、あの時自分がステージに立って皆さんの前でパフォーマンスをした瞬間を忘れたくなくて。やっぱ気合が入るというのが1番の理由ですね。

「共感する」でいうと、嵐 千砂都ちゃんのソロ曲の「勇気のカケラ」。リハーサルの段階からもう想いがこみ上げすぎてしまって、泣いてリハにならないというのが1番多かったのが「勇気のカケラ」です。この楽曲は、周りのみんなに対して「一緒に頑張ろう」というものではなく、「今戦っている自分がここにいるんだ!」「負けたくない!」という自分に対して訴えかけてくる気持ちが詰まった曲なんです。振り付けの中にも壁を破るような動きや自分の胸に手を当てるところがあったりなど、歌詞と振りの全てがリンクしていて。「今『勇気のカケラ』を練習している…!そんな自分もっと頑張れよ!」という気持ちで全然練習にならなかったことが印象に残っていますね。でも、わたしが担当している千砂都ちゃんが表に闘争心を出すタイプではなくて、常に自分と戦っている、負けず嫌いな気持ちも全部自分で乗り越えようとするような優しくもかっこいい女の子なので、そんな彼女とこの歌が重なってしまって。どうやったら彼女の力強さとか、内に秘めた熱い想いを表現できるのかなとずっと考えていましたね。自分も常に戦っているので、やっぱり共感の気持ちが強いですね。

「音楽として好き」は絞りに絞った結果、2曲になってしまいました…(笑)。TVアニメ1期第12話で披露した「Starlight Prologue」と、Liella!の1stアルバム表題曲の「What a Wonderful Dream!!」の2曲がきっとわたしの好みです。「Starlight Prologue」は取材や周りの人に聞かれてもすぐに答えちゃうくらい大好きな楽曲。やっぱりTVアニメ1期がわたしたちLiella! 1期生にとって大きすぎる物語で。その物語を1番近くで見ていて、二人三脚で歩いてきたからこそ、やっぱり心に響く感情が1番大きいと言えますね。あとはシンプルに曲が好きなんです。「What a Wonderful Dream!!」に関しては、わたしは低音が鳴る曲が音楽として好みで、あの爽快感に勝てる曲は多分ないなと思うくらいに。そして、青空を表現するようなミュージックビデオや衣装も然り。TVアニメ1期が終わり、これから先に繋がるという中間のタイミングで発表された曲だったので、この空をどこまでも突き抜けていけるんじゃないかという無限の可能性を感じさせてくれるような曲です。うん、好きです。好きに理由はあるようで、ないような…(笑)。

――Liella!のライブや楽曲が支えになっている・元気を受け取っている方はたくさんいると思います。ぜひメッセージを届けてください。

いつも応援してくださっている皆さんはやっぱりわたしにとっての原動力です。皆さんがそこにいて応援してくださっているからこそ、「もっともっといいものを届けたい!」と思えるんです。曲の良さ、わたしが担当しているちぃちゃんの良さ、何よりもLiella!の良さを「もっと知ってほしい!」「もっと広げてほしい!」と。そんな皆さんが見守ってくださってなかったら多分、今のわたしはここにいないんじゃないかなと思っています。皆さんがわたしたちの曲やパフォーマンスを好きだと伝えてくださる言葉と同じように、わたしたちのパフォーマンスが皆さんにとっての原動力になっていたらいいなと思います。「わたしたちがいなきゃ生きていけない」という存在になりたいわけではなくて、日常の中に一食分の彩りといいますか、「Liella!のみんながいるからちょっと頑張ろう」とか、「しんどいけど、ちぃちゃんのソロ曲聴いたら頑張ろうと思えた!」とか、日常の本当に些細な部分でそっと背中を押せる存在になれたらいいなと。ライブのMCでも伝えましたが、本当に皆さん一人一人があなたらしくいてくれたらわたしはすごく幸せですので、これからも一緒にLiella!の輪を広げていっていただけたら嬉しいなと思います。

Liella!(C)2022 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!


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