2022年は映画も「女子高生に殺されたい」と「サバカン SABAKAN」の2作品が公開された。「女子高生に殺されたい」では、田中圭が演じる高校教師・東山春人が受け持つクラスの生徒で、柔道に打ち込むストイックな性格の愛佳役で出演。東山が実行しようとしている完全犯罪の“登場人物”の一人という重要な役を務める。
“真面目”“真っすぐ”“不器用”“クール”“ストイック”…。茅島が演じる役柄は、それぞれタイプは違っていても、自分の信念を持っていたり、うまくコミュニケーションが取れなくても信じる道を突き進んだり、そんな応援してあげたいと思わせる役が多い。見た目のクールさとのギャップで、実は弱さや悩みを抱えている役というのもうまくハマっている。
“ハマり役”ということで言えば、NHK総合で放送された「ヒロイン誕生!ドラマチックなオンナたち」も挙げることができる。この番組は、時代のヒロインとして輝きを放ち、後世に語り継がれる伝説を作ったドラマチックな女性を取り上げるもので、2022年12月に放送された「ファッションモデル・山口小夜子」の回に茅島が出演。“クールビューティー”のイメージが重なり、伝説のモデルをうまく演じ切っていた。
2023年は役柄的に振り幅を大きくしている年。元日に放送された「相棒 season21 元日スペシャル」(テレビ朝日系)には大門寺寧々役で出演。「相棒」の元日スペシャルと言えば、各シーズンの中でも注目度の高い回。寧々は、“熟年探偵団”の一人・大門寺尚彦(斉木しげる)の孫で、大学ではミステリー研究会に所属する才女。優れた推理力と観察眼を持ち、物おじしない性格で、あの杉下右京(水谷豊)と頭脳戦を繰り広げたりしている。負けん気が強い部分もありながら、柔軟さやユーモアセンスも持ち合わせていて、これまでとは違った一面が見られる役でもあった。
そして「明日、私は誰かのカノジョ シーズン2」の留奈。自分をしっかり持っている女の子で、仕事モードの時とプライベートの時と違う一面があるが、歌い手アイドル・隼斗(綱啓永)と出会ったことでちょっとずつ変化が起こっている。物語の展開同様、留奈の変化にも注目したい。
他にも6月2日に公開された映画「スパイスより愛を込めて。」にヒロイン役・瑞目莉久役で出演。スパイス研究一家で育ち、自身もカレーオタクとなり、常にカルダモンが入った小瓶を首から下げているという個性的な役を演じている。ここでもユーモアが感じられ、感情豊かな表情もたくさん見られるのも大きな特徴。
7月7日(金)公開の高橋文哉主演の映画「交換ウソ日記」にも出演。この作品では、全校生徒が憧れる生徒会長・松本江里乃を演じている。「明日、私は誰かのカノジョ シーズン1」に“ゆあてゃ”こと高橋優愛(ゆあ)役で出演した齊藤なぎさも出演しているので、どんなふうに共演しているのか楽しみだ。
◆文=田中隆信
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