――「王様に捧ぐ薬指」を作る上で、大事にしていることはありますでしょうか。
全世代で見られるドラマづくりを大事にしています。今はスマホでいろいろな番組を視聴できるので、友達や家族との会話で「これ見てる?」と聞いても「別の番組見てるから」と、話が合わないことが多くて寂しいなと思っていました。なので小学生から大人までみんなが楽しめて、学校、職場、家族で話題にできるような仕掛けをたくさん作ることを意識しています。
胸キュンシーンはもちろん、「バトラー・ジャパン」のシーンや羽田家の温かい家族のシーン、愛犬のネギのかわいい姿、アニメキャラも登場したり、ファッションやセットをこだわったり。どこかを面白いと思っていただけたら、視聴者の方も話題にしやすくなるのではないかと思ったので、どういうことをどのシーンで作れば楽しんでもらえるかということを考えながら作っています。
――ドラマのタイトルがTwitterのトレンドが1位になるなど、話題になっていますね! ネギのかわいさに悶絶するつぶやきも多く見受けられるのですが、現場でのネギ人気はいかがですか。
キャストの皆さんもネギが大好きで、撮影ギリギリまでネギのまわりから離れられないくらいメロメロです。ネギは特に森永さんに懐いているのですが、森永さんに「犬がお好きなんですか?」と聞いたら「好きだけど、特に何もしていなくて。でも寄ってくるんです」とおっしゃっていました。最近、脚本家さんにも「ネギ増しでお願いします」とリクエストしています(笑)。
――SNSでは、東郷の高校時代の制服について「『花のち晴れ~花男 Next Season~』(2018年、TBS系)の桃乃園学院の制服では…?」という声も上がっていたのですが、同じ制服なのでしょうか。
「花のち晴れ」と同じ制服です。ちょうど本作の演出をしているのが『花のち晴れ』の坪井敏雄監督だったので、東郷はお金持ちの設定だし、同じ制服でいこうとなりました。
――豪華な美術セットや華やかなファッションなども話題になっていますが、特にこだわった点はありますか。
羽田家と東郷家の貧富の差をそこまで細かく描いていないので、映像を見て両家の暮らしの違いを感じてもらえるように、東郷と綾華が暮らす家のセットは特にこだわりました。すごく予算をかけて作っておりまして…こんなことを言ったら夢が壊れてしまうかもしれないのですが、リビングに置いている「ロッシュ ボボア」のソファは予算的にギリギリでした(笑)。
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