アイドル練習生から“フォロワー1000万超”の人気俳優へ アン・ヒョソプを大解剖<浪漫ドクター キム・サブ3>

2023/06/22 07:10 配信

ドラマ コラム

元JYP練習生 GOT7メンバーになった可能性も?


アン・ヒョソプは、7歳の時にカナダに家族で移住。カナダ国籍で、“ポール・アン”という英語名もある。そして17歳の時、TWICEやStray Kidsが所属する芸能事務所・JYPにスカウトされた。そして、大反対する厳格な両親を「大学進学」を約束して説得し、単身韓国に戻って練習生生活を始めた。

だが、やっと仲良くなった練習生が月末評価で不合格となり去っていくのを見送りながら、人間関係など色々考えるところがあり、「大勢で一緒にするアイドルより、1人でやる俳優が合ってるな」と思い、練習生を辞めたようだ。

JYPでは、現在のGOT7のメンバーたちと共に練習生生活を送っていたとの事。そして、「キム・サブ」で共演中の看護師・ウンタク役のキム・ミンジェとも同期で、1年ほど一緒に暮らしていたんだそう。

アイドル練習生として共に過ごした友人と、お互いに俳優となって会うのが何かヘンな感じで「ウンタクが真剣な表情でセリフを言う姿を直視できなくて、『S2』の撮影序盤は笑ってNGをたくさん出しました。でも、撮影現場に知り合いが居て安心できたし、演技についても、たくさんの話を交わしました」と、振り返っていた。

今でも音楽活動には興味があり、いつか余裕ができたらやってみたいそう。歌の実力は折り紙付き。以前、俳優仲間と「ONE O ONE」というユニットで活動していた事もある。歌以外にも、ピアノやギター、バイオリンも弾け、多才である。

188cmの高身長でスーツをラフに着こなすアン・ヒョソプ「浪漫ドクター キム・サブ3」会見より(C)SAMHWA NETWORKS & STUDIO S. All rights Reserved.


韓国式の英語発音に大苦戦


俳優でのデビュー作は、2015年の「ポンダンポンダン 王様の恋」という時代劇。デビュー当時、韓国語が下手だと指摘されて、発音を直す為にアナウンサー学院に通った。また、「キム・サブ」では、医療用語の英語が、ついネイティブ発音になってしまい、何度もNGを出しまったんだとか。韓国式の英語の発音にするのが大変だったそうだ。

最近も、発声の為に声優塾に通い、姿勢矯正の為にピラティスを習っているとの事。「発音や発声が良くないと、頭の中でやりたい演技がハッキリしていても、表現できないんです。僕の体が機械だとしたら、ハードウェアがついてこないと言うか。それがスゴく腹立たしくて。だから、いつでも没頭できる体の状態で 自分をアップデートしておきたいんです」と、自分磨きに余念が無い。そして、体と同時に精神的にももっと強くなる為に努力しているんだそう。

「浪漫ドクター キム・サブ3」「浪漫ドクター キム・サブ3」(C)SAMHWA NETWORKS & STUDIO S. All rights Reserved.


愛読書は哲学書


彼は哲学に興味があり、心理学者のアルフレッド・アドラーの哲学にとても共感するとのこと。アドラーの心理学について書かれた「嫌われる勇気」が一番好きな本で、人生についての視点が明確に変わったそう。10回以上読み、今も大変な時に読み返すんだとか。他にも、フロイトを始め、哲学書や人文学の本を何冊も読んでいる。

そんな彼が好きな言葉は「カルペ・ディエム」。「今を楽しめ」「この瞬間を生きろ」という意味の言葉だ。「今、この瞬間が一番重要」と言う彼は、日記をつけたり写真を撮ったり、と過去を振り返る事はしない。そして「“幸せ”というのは、今この瞬間しか感じられないもの」と語る。

そして、「他人に認められる事から幸せを見つけようとすると、その時からこじれ始めるんですよ。自分自身の幸せを見つけてこそ、本当の幸せだと思います」と言い、「だから僕は、誰もライバルだとは思わないし、他の人より上手くなりたいという欲求も無い。ただ、個人として幸せを享受したい気持ちだけがあります」と、インタビューで持論を展開していた。

7月からは初のアジアファンミーティングツアーが始まり、東京でも開催予定。「僕という存在は、ファンとの関係のもとに築かれてるので、心からファンを愛してます」と言う彼は、待っていたファンと“今”を楽しむ為に、全力で準備しているに違いない。今から来日が楽しみだ。

◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部

同僚医師・ウンジェ(イ・ソンギョン)との恋も順調「浪漫ドクター キム・サブ3」(C)SAMHWA NETWORKS & STUDIO S. All rights Reserved.