「そもそも留奈は、物でも人でも何かを本気で好きになったことってあるの?何もないからそういうこと言えるんじゃないの。“洗脳”って言うんだったら留奈こそ、お金に洗脳されてるじゃん」と続けた隼斗。
留奈はポロリと涙をこぼし、「豊かな環境で育ったであろう素直さ、分け隔てない優しさ、そういうところが好きだったのに、このままいくときっと私、隼斗がねたましくなる。どんどん嫌なやつになる。自分のことまで嫌いになる」と思うのだった。
そして、「簡単に解けないから“洗脳”なんだわ。だから今の私には、恋人より、お金なんだよね」と別れを告げた。
縁あって恋人になった2人だが、分かり合う時間が足りなかったかもしれないし、単純にもともと価値観が違っていて難しかったかもしれない。少なくとも“今”という時間軸では恋人で居続けることができなかった。
本作のシーズン1で描かれた女性たちと同様に、留奈も傷ついても前を向いて歩み始める。何より大切なお金がかかっても自分のために誹謗中傷した人物を訴える準備をし、大学にも復学することにした留奈の強さを物語る、茅島のまなざしが印象的だった。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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