――これまでに参加した楽曲の中で、「自分を奮い立たせてくれる」「歌詞に紡がれた言葉に共感し、歌うたびにグッと来てしまう」「純粋に音楽として好き」の3つの基準で、思い入れの深い好きな楽曲と、その理由を教えてください。
奮い立たせてくれる曲ですと、わたしはTVアニメ1期の「ノンフィクション!!」がすごく好きですね。歌詞が「グズグズしてられないぞ!やってやるぞ!どうしよう!」みたいな葛藤をラップで表していて曲調も素敵ですし。当時はまだLiella!はどちらかというとかわいい系の曲というか、優しくて前向きに「頑張るぞー!」という曲が多かったので「なんか違う曲がきた!」と思って。すごく妖艶な感じの彼女たちのアニメーション映像だったり、全然違う感じのLiella!が来たな、と思ってすごく好きになった曲です。これは今でも「あーどうしようかな~、こっちやろうかな~、どうしようかな~」という時に「よし、やろう」と自分を奮い立たせる曲としていつもかけています。
共感する曲は、「私のSymphony」もそうですけど、もう一つありまして。「色づいて透明」です。1サビの終わりに「だから心配しないでね」という歌詞があるんですけど、どちらかというと見てくださっている、参加してくださっている方々に向けてわたしが言っている言葉かなと思っていて。Liella!は最初無観客のステージから始まって、今はドームに来て、会場が広くなってお客さんも増えたけど、でも元の気持ちは変わらないし、応援してくださっている方はずっと大切にしてるよ、いつもそばにいるよという思いをわたしは届けたいなと思ってこの曲を歌ってます。
音楽として好きな曲、これは「Shooting Voice!!」ですね。Liella!は特に歌を大事にしているグループでもあるので、この曲を聴いた時に最初からユニゾンで始まって、歌のグループなんだなとわかる象徴的な曲なので、好きです。歌詞も好きですし、夜に友達のことを思いながら聴きたくなるような曲だなと思ってます。
――青山さんはソロ曲が「微熱のワルツ」という曲名で、「微熱」という言葉は過去のラブライブ!シリーズでも多く描かれてきたワードでありフレーズであると思うんですけど、この曲についてはどうですか?
この曲は、息継ぎができないという問題もあるのですが(笑)、ジャズバンドの方々と一緒に収録させていただいた曲なんです。普通のレコーディングは元々音源があって、音源に合わせてレコーディングしていくんですけど「一つの経験として生の演奏と一緒にレコーディングするっていうのはどう?」とご提案いただいて「やりたいです!」と。生演奏で毎回同じではないので、それに合わせて歌い方を変えたりとか「音楽って楽しいな」と改めて気づかせてくれたレコーディングでした。そこから一気に音楽に対する考えが変わって。今までだったら頑張って譜面を追って、自分なりの表現をつけて、だったんですけど、よりオケの大切さを感じるようになって。レコーディング前とかにオケだけの音源をたくさん聴きこんで「ここでちょっと下がるから、歌い方も少し控えめのほうがいいのかな」とか、そういうところまで考えられるようになったきっかけの曲でもあります。
――Liella!のライブや楽曲が支えになっている・元気を受け取っている方はたくさんいると思います。彼らはどのような存在と感じていますか。ぜひメッセージを届けてください。
本当に一言では表しづらいんですけど…大切な存在。なくしたくない、失いたくない存在だなと思っています。声優は声を演じるということなので、声優として声で誰かの心を動かせることが本当にすごいなと思っていて。わたしも声優としての実力がまだまだ全然ないので、これから頑張っていかなきゃと思っているんですけど、そんなわたしの歌声でも「良いよ」と言ってくださる方がたくさんいらっしゃるので、その期待にどんどん応えていきたいし、ライブに来てくださる方もわざわざお仕事を休んできてくださったりとか、学校終わりにそのまま来てくださる方とか。本当に大変な中、わたしたちの歌とかパフォーマンスを見るために時間を割いてくださっているので、本当に感謝の気持ちを忘れずに、これからも過ごしていきたいと思っています。