韓国の“高視聴率コンビ”チャン・ヒョク&チャン・ナラ主演のスパイコメディー「シークレット・ファミリー」も、ほっこり温かい家族愛とドタバタコメディーに癒やしをもらえる作品だ。
貿易商社の課長を装った超優秀スパイ・ドフン(チャン・ヒョク)と、平和で平穏な日々を夢見ながらもドフンの上をいく秘密を隠した妻・ユラ(チャン・ナラ)夫妻が繰り広げる、笑いあり、涙あり、ヒミツありの日々がコミカルにつづられていく。
家族にも正体を隠したドフンの一人ドタバタぶりもさることながら、本作の見どころはケンカするほど仲がいいドフン&ユラ夫婦の丁々発止のやりとりと、その根底にある夫婦愛。そして、ユラがドフンの父や弟たちに対して見せる、献身的な家族愛だ。
不満を口にしつつも夫を愛し、家族のために奔走するユラの優しさといじらしさに胸がいっぱいになるし、なんだかんだ愛妻家のドフンがふとした瞬間にユラに向ける愛しさいっぱいのまなざしにキュンとする。加えて韓国を代表するアクションスター、チャン・ヒョクによるアクションシーンと、見どころいっぱいのエンターテインメント作品だ。
最後に紹介するのは、「ヴィンチェンツォ」のキム・ヒウォン監督が手掛けた2022年のドラマ「サウンドトラック #1」。K-POPに乗せてつづられる、ピュアでリアルな“ミュージックラブストーリー”だ。ソングライターのウンスと、その19年来の親友である写真家ソヌ。共同生活を始めた2人の男女の友情と恋愛模様を描く。
時に温かく、時に切ない楽曲とシンクロして描かれる2人の心の機微が切なくも甘やか。「わかっていても」のハン・ソヒがウンスを、「SUITS/スーツ~運命の選択~」のパク・ヒョンシクがソヌを演じ、楽曲づくりのために一緒に暮らし始めた2人の気持の変化や高揚感、言葉にできない思いを丁寧に表現している。
2人がドラマ内で作詞する歌詞がそのままOST(サウンドトラック)となる趣向も面白い。OSTにはキュヒョン、パク・ボラム、Davichi、NCTのドヨン、キム・ジェファンら豪華K-POPアーティストが参加。二人の感情の機微を彩っていく。
どの作品も、カサつく心に潤いと安らぎを与えてくれる、優しく温かい物語。リラックスタイムのお供にぜひ楽しんでほしい良作たちだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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