生田斗真、磯村勇斗と心を通わせる「俳優同士でしか分かり合えない『来たぞ!』っていう感じ」

2023/06/14 21:04 配信

映画 会見

撮影の裏話を披露する生田斗真撮影:原田健

俳優の生田斗真が、6月14日に都内で開催された映画「渇水」(公開中)の公開御礼舞台あいさつに、磯村勇斗高橋正弥監督と共に登壇した。

映画「渇水」あらすじ


同作品は、1990年に文學界新人賞を受賞し、第103回芥川賞の候補となった河林満の同名小説を30年の時をへて映画化したもの。一件の停水執行が波乱に満ちた人間関係を紡ぎ出し、現代社会に真の絆を問う衝撃と感動の物語。

ある夏、市の水道局に勤める岩切俊作(生田)は、水道料金を滞納している家庭や店舗を訪れ、水道を停めて回る日々を送っていた。県内全域で給水制限が発令される中、岩切は二人きりで家に取り残された小学生の姉妹と出会う、という内容。

生田斗真と磯村勇斗が俳優同士だからこそ通ずる感覚を共有


トークセッションでは、撮影中のオフショット写真を見ながら撮影を振り返ることに。いくつもの生田と磯村が仲良く語り合うカットが公開されると、生田は「勇斗って呼んでます」とにやり。すると、磯村は観客に「うらやましいだろう」と声を掛け、丁々発止なやりとりで会場を沸かせた。

また、商店街でのシーンの写真が出ると、生田が「なんかこのシーン撮ってるくらいから『なんか来たな』っていう感じがすごくしていて。俳優同士でしか分かり合えない『来たぞ!』っていう感じがしたんだよね」と漏らすと、磯村も「それすごく分かります。すごく心と心が一緒になっていく感じがありました」と共感。

生田斗真、宮藤官九郎の演技に「恐れ入りました」


そんな中、最初に登場する水道料金滞納者・伏見を演じた宮藤官九郎の話題に。生田は宮藤の演技について「すごくリアルでしたよね。『滞納してんなぁ』って感じだったもんね(笑)。あの宮藤さんの持つリアリティっていうのは、なかなかまねできるものじゃないなと思って、恐れ入りました」と絶賛。

すると、磯村も「おっしゃる通りで、本当に『停水しがいがある』って言ったら語弊がありますけど、『こういうことなのかな』って僕らも(作品の空気感に)説得させられたなと。撮影初日だったので、すごくいいスタート切れました」と語った。

◆取材・文=原田健

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