『愛の不時着』イケメン兵士役でブレイクのイ・シニョン、医者役に挑戦で「死ぬほど練習」<浪漫ドクター キム・サブ3>

2023/06/23 07:10 配信

ドラマ コラム

トルダム医院の末っ子医師・ドンファを演じるイ・シニョン(C)SAMHWA NETWORKS & STUDIO S. All rights Reserved.

日本でも大ヒットした韓国ドラマ「愛の不時着」のイケメン北朝鮮兵士・グァンボム役でブレイクしたイ・シニョンが、「浪漫ドクター キム・サブ3」に“トルダム医院”の末っ子医師・ドンファ役で加入。作品序盤は、責任感が薄く、ツラい事、面倒な事が大嫌いな“困ったちゃん”なドンファだったが、少しずつ成長していく姿に好感を持った視聴者も多いはずだ。ドンファと同じく、キャリアを重ねて成長中のデビュー6年目の彼の魅力に迫る。

MZ世代の典型のような“チャン・ドンファ”


浪漫ドクター キム・サブ3」は、地方の病院を舞台に、変わり者の天才外科医“キム・サブ”(ハン・ソッキュ)を中心にした人間模様を描く韓国の大人気ドラマシリーズの第3弾。涙や笑い、感動、苦悩、対立、恋愛…とあらゆる要素が盛り込まれた群像劇は、視聴者の心をつかみ、前2シーズン共に、韓国で最高視聴率27%超、「2016 SBS演技大賞」の他、数々の賞を受賞。「3」は全16話、ディズニープラス「スター」にて独占配信中だ。

イ・シニョン演じる“チャン・ドンファ”は、インターン3年目の一般外科専攻医。研修ローテーションでトルダム医院で勤務中だ。ある理由で両親を喜ばせたくて医者になったが、この職業が自分に向いているのか、本当にやりたい仕事なのか、答えが出せないまま何となく続けている。その為か、序盤では責任感が薄く、退勤時間が来れば急患が来ても帰ろうとするし、患者をほったらかしてトイレに隠れてゲーム、病院からの呼び出しを無視してネカフェでゲーム…と、かなりの問題児だった。

ドンファについて、イ・シニョンは「“MZ世代”を代弁するようなキャラクター。まだ社会経験が不足しているので、思ったままを口にしてしまいますが、だからといって悪い子ではありません。自分の感情に率直で飾らない子です」と説明している。

トイレでサボっていて事件に巻き込まれたドンファ「浪漫ドクター キム・サブ3」(C)SAMHWA NETWORKS & STUDIO S. All rights Reserved.


ハン・ソッキュの“生きている演技”に感銘を受ける


それまで同年代や歳の近い俳優との共演が多かったが、「キム・サブ」では主演のハン・ソッキュを始めとするベテラン俳優ばかり。「本読み初日の、集中力と没入感がすごくて熱かった様子が忘れられない」と刺激を受けたようで、「僕は、ハン・ソッキュ先輩から一番遠い席だったんですが、先輩の演技を声だけで聞きながらも、表情と感情がそのまま感じられて鳥肌が立ちました。“生きている演技とはこういうものなんだ。ただセリフを言うだけじゃなく、心情を伝える俳優になりたい”と思った」そう。

ハン・ソッキュからは「ベースとなる演技が何かを考えなさい」など、演じる上で重要な助言を貰い、他の共演者やスタッフからも、”末っ子”として可愛がられたようだ。そのおかげで、「気後れせずに勇気を出していろいろ挑戦できました」と、撮影を振り返っていた。

初の医者役で、医学用語にも苦労した様子。「いざ言おうとしたら、言葉が詰まってしまって。本当に死ぬほど練習しました。僕は才能がある人ではないので、できる事は努力しかなかったんです」と、真面目で努力家の一面を見せた。

彼の真面目さを物語るエピソードとして、ある取材で事前に送った質問用紙にぎっしり下線や丸囲みをして持って来て、それを見ながら答えていたそうだ。

【写真】“ゲームに夢中”な姿も可愛い…!イ・シニョンが演じるドンファ「浪漫ドクター キム・サブ3」より(C)SAMHWA NETWORKS & STUDIO S. All rights Reserved.