テレビ東京系で2011年1月クールに放送された連続ドラマ「最上の命医」の特別編「最上の命医2017」が、8月にオンエアされることが決定した。出演は斎藤工、草刈正雄ら。昨年2月、5年ぶりとなるドラマスペシャル「最上の命医2016」が反響を呼び、今回第2弾の放送に至ることとなった。
主演の斎藤は「非常にうれしかったです…というのも、この作品を続けたい気持ちが僕の中では強くて、(番組HPの)掲示板もですけど、僕にも直接お手紙で、連ドラ放送をしていた時から、実際に医療の道、小児外科の道にまい進している方たちの報告が来るんです。
今医大生の方もいらっしゃるし、もっと若くして医療の道を目指している方たちもいるので、本当にドラマの中の“無限の樹形図”じゃないですけれども、僕にとっては、地続きで(作品が)続いているので、こういったドラマで表現することが、そういった方たちへの何か光になるんじゃないかと思って、とてもうれしかったです」とシリーズ3作目の放送が決まったときの感想を語る。
また、命役への思いを「最初は原作のキャラクターがあって、模索しながら、命というイメージ図を監督やプロデューサーたちと練ってきましたが、去年のスペシャルから、『命はどうだろう?』ということに、“命”としての僕に意見をくださる現場の態勢になっていて。
僕の中でも『命だったらどうするか』と、一つの人格として、自分の中に命があるし、それを、チームの方たちが、監督はじめみんな委ねてくださって。僕にとって大事な、たぶん途切れることのない、一つの人格になっています」と笑顔を見せる。
さらに、草刈との共演について「インテリジェントで、全てに説得力があります。たたずまいだったり、目線一つだったり。近づくという動作も一歩ではなく半歩、という細かいところだけでも、すごく意味深いというか。
存在感がとんでもなくある方だなと改めて思いましたし、それでいて、ものすごく優しい方なので、今回の小児外科医という、子どもや若い命と接する人として、とてもふさわしい方とご一緒できたと思いました。お会いするたびにスケールの大きさをものすごく感じます」と目を輝かせる。
今作の見どころについて「こんなに盛りだくさんで、ドラマチックな『最上の命医』は初めてではないでしょうか。草刈さんも先ほど会話の中で『本がいいね』と仰っていましたし、僕も初稿(台本)を頂いた時に、ボロボロ泣いてしまったくらい本が素晴らしくて。
大きなオペが劇中に何度かありますが、世代を紡ぐ、大きなオペもありますし。環境の整っていない場所で行われるオペで、何を優先するかという思いが、それぞれ交錯するんです。
自分の命より大事にするものを見つけた人たちの思いがぎゅっと詰まっているオペのシーンなので、僕も感情が溢れてしまって。連ドラの時もありましたが、予想だにしない自分の感情が、 命として今回の作品は随所に溢れてしまって。
草刈さんとのシーンでも、なぜか分からないけれど、感情が一気に高まってしまったシーンもありました。本当に心を動かす作品になっていると思います」と確信を持ってコメント。
最後に、視聴者へ向けて「この作品は、無限の樹形図という、一つの命を救うことがその先の未来をつくっていくというテーマがあるんですけれど、このドラマが、一度きりでなく、続くということ自体が僕は樹形図の一角だと思っています。
そして同時にこれを見てくださって受け止めてくださる方がいることで、初めてつながっていくので、このドラマを皆さまの目に、胸に届けたいと思いますので、ぜひ受け取ってください」とアピールした。
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