――年齢を重ねて変化していく一人の人間を演じるのは、“朝ドラ”ならではかと思います。そういう形で寿恵子を演じることに関して、面白さや難しさ、やりがいは感じていますか?
まだ寿恵子が何歳まで生きるのか分からないので考え中ではありますが、人生で山あり谷ありがある中、それを乗り越え、17歳の寿恵子とは違った物事の捉え方を物語の後半はしていくのだろうなと考えています。神木さんとのすり合わせもありますが、女性ならではの形で成長していけたらいいなと、楽しみな気持ちが大きいです。
私、“朝ドラ”は「何週目でこうなる」とガチガチに分かってしまうものだと思っていたのですが、まだ最後にどうなっていくのか私もまだ知らないので、「途中で辻褄が合わなくなった!」ということがないように、上手にやっていきたいなと思います。
――寿恵子を演じてみて「こういうのはすてきだな」と女性として憧れる部分はありましたか?
万太郎も高藤さんも、真っすぐに思いを言葉にするという共通点があると思います。そういうところはすてきだなと憧れます。
あとは、万太郎と寿恵子は、話している時に他の人には見せない表情になっているなど、二人だけの関係性があると感じます。
他の人には見向きもせず、特に高藤さんには全く靡かないという役作りをしているので、お互いがお互いを尊重し合い、気持ちのやり取りがあるところは憧れるなと思います。
――まさに運命の人という感じがしますよね。
本当にそうなんです。「意外と高藤さんは入る隙がなかったんじゃないか説」を私は推しています(笑)。
――最後に、見どころや視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
万太郎はやはり波瀾万丈な人なので、全てうまくいくとはなりません。ここから続く波を、二人で前向きに乗り越えていく姿が見どころなのではないかなと思います。
そして寿恵子は、17歳の少女性がある中から、万太郎さんが起こすいろいろな波を一緒に乗り越えることによって、女性として、一人の人間として変化し続けていきます。
視聴者の皆さんにもっと元気を一緒に感じていただけるような、明るい作品作りができるように頑張ります。ぜひ今後も楽しんでもらえるとうれしいです。