このドラマが本領を発揮するのは、第7話からだ。ユンジョとジェミンとイジョン、そして広告代行会社アース・コム社長のソ・ドンフン(ユンホ)を含めた微妙な恋愛関係も継続しつつ、物語の大筋ではセヨンの古い企業体質に切り込んでいく。毎朝、全社員で行う体操から始まり、強制的な上司との飲み会、産休後の社員の扱いなど、韓国に限らず、多くの国で問題視されている事柄がどんどん出てくるのだ。
その度にユンジョらは見て見ぬふりをせずに、一つ一つの事態に向き合っていく。そうすることで周囲の意識も変わり、少しずつ解決する事柄が大きくなっていく。そのうち、上層部の人々の意識も変化し、会社の体質事態を変えることができるのではないだろうか。そんな希望すら湧いてくる。
だが、全員の意識が改善されるのではなく、中には根強く権力にしがみつく室長らの姿も。そんな人物たちをユンジョやイジョンらがいかにして“成敗”するのか。そこが最大の見どころだ。
主人公に感情移入して“明日への活力”、そして勇気がもらえる作品となっているが、それだけでなく“心が潤う”恋の行方にも注目してみては。
◆文=及川静
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)