6月24日(土)にABEMA PPV ONLINE LIVEにて独占生中継される「武尊 復帰戦 Impact In Paris」で、2022年6月の「THE MATCH 2022」以来の復帰戦となる武尊選手の、アメリカ・ロサンゼルス練習合宿にて行われた強烈スパーの記憶も新しい、格闘家の青木真也選手が武尊選手について語った映像が公開された。
武尊選手が日本の格闘技界においてどのような存在か?という問いに対し、青木選手は「ひとつの独立したジャンルになっている気はしますけどね。『K-1の試合があるんだ』ではなくて、『今日、武尊の試合があるんだ!』という感じになっている気はする。水をさすようなことは本意ではないけど、やっぱり“武尊VS誰か”にドキドキするのかもしれない」と格闘界における武尊選手の存在の大きさを語った。
その武尊選手を、青木選手はどのように見ているのか尋ねると「見れば見るほど満たされてなさというか…満たされていないからこそ、せつな的に自分たちのこのジャンル(=格闘技)を無理やりにでも上にいかせなきゃいけないっていう“欲望”というか、“執着”がありますよね。だからこんなこと言うと、彼は『うるせぇな』と言うと思いますけど、つらいと思います。幸か不幸かで言うと幸じゃない気がする、不幸とは言わんが。武尊選手になりたいです!という人が多いけど、気は確かか?うそでしょって思います。(俺は)こんなに自傷行為をくり返せない。要は自己否定をいちばんし続けているのが武尊さん。それはロサンゼルスでしゃべらせてもらった時も思った。こんなふうにできない、もっと俺だったら違うほうにいくよねって思うくらい」と自身の見解とともに分析した。
2022年の6月に行われた「THE MATCH 2022」から1年が経過し、ここから新たに“世界最強”を目指す武尊選手の姿勢について、青木選手は「那須川天心をもってすら武尊を楽にしてあげられなかったんだから、(武尊選手は)一生、楽にならないと思う。自分のなかでの『THE MATCH 2022』がまだ続いていますね」と話すと、「僕は武尊さんの次戦だったり、那須川天心のボクシングも含めて、ずっとあの試合が根強く続いている。これは『THE MATCH 2022』の続編。『THE MATCH 2022』があったから、それを地続きで見ていかないとおもしろくない。俺はウォッチャーとして見続けているけど、結局、誰も『THE MATCH 2022』を総括していない。消費されていくものが多いコンテンツのなかで、僕はまだ『THE MATCH 2022』をずっと味わっている。那須川天心や武尊さんを追い続けていくことで、『THE MATCH 2022』がずっと続いていく。それが、俺がずっと好きで見ていた格闘技なので。どっちにとってもつらい試合ですよね、那須川天心はあそこでも負けられなかった。負けたほうの武尊さんはこれでちょっと楽になるのかな?と思っていたら、またきびしいほうに追いこむわけでしょ?那須川天心から解放されないんでしょ?つらい生き方だなって思いますね」と持論を述べていた。
加えて、青木選手による勝敗予想や、武尊選手について語った内容の続きは、ABEMA格闘チャンネル公式YouTubeにて楽しむことができる。
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