俳優の瀬戸康史が、10月4日(水)の東京・本多劇場を皮切りに、九州、北海道などで上演される舞台「関数ドミノ」に出演。「イキウメ」主宰者である前川知大の代表作の一つで、過去3度上演されてきた同作。今回、主演を務める瀬戸と、前川の信頼も厚い演出の寺十吾(じつなし さとる)にインタビューを敢行。作品の見どころの他、舞台の魅力などを語ってもらった。
――今回オファーを受けた時、どのようにお感じになりましたか?
瀬戸:僕は「イキウメ」、もっといえば前川さんが好きなので、昨年も「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」という作品で前川さんとご一緒したんですけど、今年もこうして「関数ドミノ」で前川さんの作品をやれるというのはとてもうれしく思いましたね。
――今回の共演者についてはいかがですか?
瀬戸:柄本(時生)さんとかは初めてご一緒するのですが、個性的な方だろうなという勝手な印象は持っています(笑)。一緒にお芝居できるのがすごく楽しみだなという印象です。あとは共演したことがある方が多いので、今回「イキウメ」の作品で皆さんがどう化けるのかがとても楽しみですね。
――寺十さんは、瀬戸さんについてどのような印象をお持ちですか?
寺十:昨年「奇ッ怪」に出られた瀬戸君を見ていて、すごく何かがひょう依したようなお芝居をしていて、それがすごくすてきで。ひょう依したような演技をしていた瀬戸君がとても魅力的だったので、彼の人物像、どんな人物で、どんな性格で、どんな生い立ちなんだろうみたいなところに興味を持ちました。
だから今回の同じ前川さんの話でも、そういったところを見せていくようにはしたいと。
――瀬戸さんは、寺十さんについていかがですが?
瀬戸:僕が勝手に思っているのは「合うな」と(笑)。寺十さんはもしかしたら合わないかなと思っているかもしれないですけど(笑)。僕はなんとなくそういうのは感じていて、でも追い込まれるんだろうなという予想をなんとなくしてますね。でもそれを含めて楽しみですね。
――瀬戸さんが感じる舞台の魅力というのはどの辺りにあるのでしょうか?
瀬戸:役とか作品に浸っている時間…ドラマとか映画は2週間で終わってしまったりとか、どこか“あっという間感”があるんですけど、舞台はずっと浸っていられます。共演者の方、演出家の方、スタッフの方、それ以外にも多くの人たちと一歩一歩作り上げていっているんだなというのがものすごく感じられると思うので、とても僕は舞台が好きです。
あと一番違うのは、生だというところじゃないですかね。そこがとても不安な部分で、すごく苦手意識もあったんですけど、いつの間にかそういうのも少なくなってきて、舞台っていうものを楽しめるようになってきたと思います。
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