カフェに向かう道すがら、蒼真は五十嵐に「人を魅了するセンスって、どうやって培ってるのかなって…」と尋ねてみた。すると五十嵐は「出したら出るよ」と答えた。そして、蒼真の顔を覗き込んで「キミ、何かを始めたくてウズウズした目をしてるよね」と言い、「考える前に始めてみたら?」と告げた。
「蒼真もまだ知らない自分のモノを出してみなよ。センスはいつも、行動した先にあるんだよ」との五十嵐の言葉に、自分は「武器を持っていない」んじゃなくて「持ってる武器を使ってないだけ」なのでは?と、蒼真は気づき始めた。そして、あさみに、以前にバイト募集のチラシを作ったように、自分に出来ることがあったらやらせてほしい、と、勇気を出して申し出た。「何かあったら相談するね」というあさみの返事に、笑顔を見せる蒼真。その様子を見て、五十嵐もほほ笑んだ。探していた「武器」は自分の中に眠っていたのだと気づかせてくれた今日の出会いは、蒼真のターニングポイントとなりそうだ。
一方、会社で残業中の三間。みんなと一緒に映画に行きたかった、と思っているところに五十嵐からメッセージが。開くと、五十嵐と、彼の隣でフリーズしている颯、カッコいいつもりでカメラを睨みつけている瞬、キュートにピースをする蒼真の4ショットの写真と共に「貴之のかわいいお友だち、全員いただきました」の一文が。三間はそれを見てクスッと笑い、「かえせー」と返信した。
一気に距離が縮まったクールドジ男子たち。だが、颯だけはまだ緊張がとけない様子。五十嵐に「颯は~」と呼び捨てにされ、フレンドリーに話しかけられても、目も見れずにガチガチで、自分からは話せずにいる。こんな乙女状態の彼に「私たち、推しからこんな風に見えてるんだな…」「乙女になっちゃうのも、うかつに話しかけられないのもわかる」と、自分を重ね合わせるファン多数。せっかくラッキーにも知り合えたのだから、颯が五十嵐と気楽に話せる日が来るのを祈るばかりだ。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)