堂本光一が主演を務めるミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」の制作発表会見が6月22日に都内で行われ、光一以外の主要キャストが明らかに。この日登壇したのは、ウィリー・ウォンカ役の光一、日本版翻訳・演出を手掛けるウォーリー木下氏の他、チャーリーの母・バゲット夫人役の観月ありさ、チャーリーと共にチョコレート工場に足を踏み入れる子供たちの保護者として、グループ夫人役の森公美子と鈴木ほのか(Wキャスト)、ボーレガード氏役の芋洗坂係長、ソルト氏役の岸祐二、ティービー夫人役の彩吹真央、ジョーじいちゃん役の小堺一機、そしてチャーリー・バゲット役として小野桜介、チョウ シ、涌澤昊生(トリプルキャスト)も決定した。
光一は「この作品のウォンカをやると聞いたときに、まずびっくりしました。数年前にチラッと話を聞いていたんですけども、なんとなくそのまま流れるかなと思ったら、ここに来てこうやって形になっていくということで、すごくワクワクしています」と、作品が動き出した心境を吐露。
「ウォーリーさんが『おもちゃ箱をひっくり返すような』と仰っていましたけど、ひっくり返すどころじゃないですよね。ひっくり返して壊すくらいの感じ、おもちゃが粉々になっているようなね。それぐらいとんでもない作品になるんじゃないかなと思って、僕もワクワクしております。きっと皆さん、映画のイメージとか強いと思うんですけども、これからみんなで稽古を積み上げていって、この『チャーリーとチョコレート工場』ミュージカル日本版というものがどういった形になるのかというのが正直まだ本当に見えてないんです。ウォーリーさんの頭の中だけにあることだと思うので、その辺をみんなで形にしていくということが、これからすごく楽しみです」と、まだ台本を受け取ってないながらも、作品への期待を伝える。
さらに、「内容的には本当にひっくり返してぶっ壊すような作品ですけど、その中にすごく人間のエゴもあるし、愛情もあるし、すごくたくさんのものが詰まっている作品だと思うんですよね。それをどうやって皆さんに伝えて、そしてお客さん一人一人がどんな感想を持ってくださるのかというのをすごく楽しみにしております」とコメントした。
また、「チャーリーとチョコレート工場」のストーリーについて、「ひもといていくとすごく深いストーリーだと思うんです。舞台版に関して言えば、ウォンカとチャーリーってどういう関係なんだろう、どういう存在なんだろう。この世界自体全てが幻想であって、チャーリーはもしかしたらウォンカの子どもの頃かもしれないなというふうに思ったりもできるし、いろんな捉え方ができる作品だと思うんです。それは、見てくださった方がそれぞれ違う感想でいいと思うんです。『こういうふうに感じたな』って思ってくれたことが、それぞれの正解だと思うので。やっぱり我々としては『こういうふうに作っていこう』っていう土台みたいな部分というのは、自分の信念の中で作っていかないといけないと思うので、その辺はウォーリーさんがどうしていこうかっていう方向性を決めていくのか。でも、もしかしたら正解を見出だせないかもしれないです。それでいいんですかね。ウォンカっていう人が子ども嫌いかもしれない。実はそうじゃない。すごく深いんです。この話をしだすと1時間くらいかかっちゃいますけどいいですか?(笑) それくらい深い作品だと思っています」と熱い思いを明かす。
「今は表現とかもちょっと気をつけなきゃいけない世の中ですけど、この作品はすごくブラックなところはブラックだし、ウィットに飛んでる部分たくさんあるし、言葉の裏にある何か、そういった部分っていうのが何か受け取ってもらえるようになっていくと、ポップな部分プラスアルファで、その辺がすてきな作品なのかなと思っているので、その辺をいかにどう自分たちがどう料理できるかですかね。すごく難しい部分だと思うんですけど」と意気込みを語った。
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