――由香里の夫でありながら、大学時代の後輩だった繭美と再会し関係を深めていく医師・神野智明役の毎熊克哉さんの印象についてはいかがですか？
深川：以前、一度ドラマでもご一緒していて、そのときは大阪で撮影していたのですが、終わった後にみんなでご飯に行ったりもしていたので、今回再会できることがうれしくて、当時とは役柄も真逆なので面白いねという話をしていました。
毎熊さんは、目が強い印象がありますが、実際に話すと本当に和やかでなんか落ち着くんですよね。朗らかというか。一見怖そうですが、喋り方とかも穏やかで、めちゃくちゃ癒し系なところがギャップだなと思います。
前田：そうだね、優しいよね。空気感がすごくすてきな方です。
――智明を巡る複雑なストーリー展開の中で、男性からしたらゾッとする内容も含まれているかと思いますが…。
深川：智明と似ているタイプの方は教訓として見ていただきたいのですが(笑)、誰しもが抱えがちな悩みにすごく寄り添った作品になっていると思うので、そういう意味で、女性の気持ちを理解する機会にもなるドラマだと思います。
前田：智明の立場からすると、女性を敵に回す怖さはあるかもしれないですね。私としては、“普通”がちょっと崩れただけで犯罪になってしまうのだなと、そういう意味でゾッとしました。女性という生き物としては、すごく生き生きと描かれていると思います。
石井：男性も女性も一緒なんじゃないですかね。女性の抱えているものが男性にないわけではないと思いますし、男性が女性に共感してもいいと思います。男性だから女性だからというよりも一人の人間として見ていただきたいです。
――今回、“表と裏の顔”というのが一つのテーマになっていますが、皆さんのまだ公にしていない“裏の顔”があれば教えてください。
石井：最近「ドラゴンボール」を読み始めました。昨年やっていた作品のせりふでクリリンの技の名前が出てきたんですよ。原作を見たことがなくて調べて、「クリリンってこういう人だったんだ！」というところから始まって。結構話題にも出てくるので、知っておきたいなというので全巻買って読んでいます。
深川：すごい！私は、最近ルッコラにハマっています。ちょっと癖があるじゃないですか。ルッコラが入っているサラダを食べてそのおいしさに気付いてから、自炊するときに買って、ルッコラばっかり食べています。
前田：私、ひとりカラオケが大好きなんです。それが私の最近の趣味。
深川：えー！意外！でも歌声とかで店員さんにバレたりしないんですか？
前田：全然！もう5時間とかいける。今年の1月に大阪でロケがあって、大阪だと(息子は同行せず)一人なので、「よし！これは私一人で楽しむしかない！」と思って、夜な夜な一人で(笑)。スタッフさんとかにも内緒で、「昨日は普通にホテルに帰って寝ましたよ」とうそをついて行っていました(笑)。
――“一途なまでに幸せを追い求める女性像”というフレーズもありますが、皆さんが日常生活で「これがあれば幸せ」「これをしているときが幸せ」と感じるものは何ですか？
前田：先ほどの趣味につながっていますね、同じです。カラオケの一人用サイズのボックスで、自分が歌いたい楽曲をとにかくいっぱい歌うこと。今どきの楽曲も歌いますし、昔の楽曲も歌います。
深川：ご飯が一番です。ご飯を食べている時間って本当に純粋な幸せだなって思います。もうずっと食べていたい。太らなければ、1日10食ぐらい食べていたいです。大好物が多すぎて、和食、韓国料理、ガパオライスとかも大好きですし、友達と会ったりしておいしいものを食べている時間は、本当に嫌なことが吹っ飛ぶぐらい気分転換になります。
石井：私はふかふかのベッドがあれば幸せです。寝ることができればなんでもいい！
前田：かわいいなぁ～(笑)。
――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。
深川：このドラマはサスペンスというくくりではありますが、誰もが共感できる人間ドラマになっています。人が持っている悩みはほぼ対人関係だと聞いたことがありますが、そういう部分を繊細に描いているので、人間ドラマとしてじっくり楽しんでもらえたらうれしいです。早く皆さんの感想が聞きたいです。
前田：画面を通して、それぞれの登場人物の感情を読み取る楽しみを持ってもらえるように、みんなで力強い作品が撮れたらいいなと思っています。
石井：鳥肌が立ったり、驚がくしたり、凍り付くような描写もあると思うので、夏の風物詩の感覚で、毎週の楽しみにしていただきたいなと思います。
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